【スレ5】正月だけの臨時巫女
214 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/12/01 06:04:57 ID:iQbzx74F
お正月だけの臨時巫女
通っていた大学の求人掲示板で募集されているのを見つけました。
よく「処女でなければ巫女になれない」なんて言われていますが、
アルバイトの条件は「22歳以下の女子」だけでした。
面接はなく、採用は申し込んだ先着順。
バイトではない、常勤の巫女さんはまた条件が違うのかもしれません。
仕事は主にお守りや縁起物を参拝にこられた方に「お渡し」すること。
(建前上)商売ではないので「売る」とか言ってはいけません。
お金の受け渡しの時も「○○円のお買い上げになります」じゃなくて
「○○円のお納めになります」と言うように指導されます。
ちなみにこのような指導と衣装(レンタル)の着付けは事前指導の講習会があります。
この講習会の時、髪の色が明るすぎる人は黒くしてくるように注意を受けます。
大晦日の夕方、衣装に着替えてお守りなどのセッティングをします。
屋外なので当然寒く、巫女装束の下は
ババシャツ、セーター、スパッツなどで固めています。
ホッカイロも貼りまくりです。
夜になってくると参拝客も増え始め、「お渡し」業務がかなり忙しくなってきます。
人気商品(?)は若い人にはキーホルダーお守り、お年寄りには干支の置物です。
でっかい熊手は自営業の人がよく飾るみたいです。
衣装がかわいいのでナンパしてくる人もいますが、
寒さとお釣り計算(電卓がない)でそれどころではありません。
12時前になると参拝客のなかから自然にカウントダウンの声が起こり、
一気にお祝いムードに。
とりあえず目が合った人に「おめでとうございます」と言いまくります。
215 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/12/01 06:05:28 ID:iQbzx74F
基本的に外で90分働く、詰め所(こたつアリ)で20分休むというシフトで交代しながら
31日の夕方~元旦の夕方まで働きます。ごはんはカップそばが出ます。
最初は女の子同士でメルアド交換とかしてはしゃいでいた休憩時間が、
時間を追うにつれどんよりしてきます。
「寒い」「眠い」とかしか言葉が出ません。休憩時間に寝る人もいます。
寒さがピークなのは早朝5時ぐらい、人が一番多いのは元旦の昼前です。
首元や手もとがむき出しで、足も足袋なのでいくらカイロを貼っても歯がガチガチ鳴り、
混雑した境内の砂ぼこりが目に入って視界がぼやけてきます。
でも参拝客の晴れやかな顔や、「あけましておめでとう」と挨拶しあう様子を見ると
不思議となんとかなります。
この調子で一日働き、元旦の夕方に一度家に帰ってから、
2日の朝~夕方まで働きます。
2日の午後からは人も少なくなり、おみくじを結ぶ木を掃除したり、
賽銭箱の中身を回収したりします。
この日は休憩時間に記念写真を撮ってもよいことになっていたので
その場で仲良くなった人と記念撮影。2日目はけっこうマターリです。
境内をみんなで掃除し、最後に着ていた衣装を返して、バイト代をもらって終わり。
ハードだしお金にもならないけど、友達ができたりして楽しかったです。
年末ヒマで、体力のある女の子は話のタネにやってみては?