【スレ16】スーパーローテート制度を経験した研修医
353 名前:下っ端 2006/08/19(土) 14:43:14 ID:kl4j1F9b
市中病院(大学やある種の大病院以外で研修医受け入れをしている病院)
勤務の研修医です。
数年前からスーパーローテート制度
(いくつかの科を回って勉強する, 内科・外科・救急・小児・産婦・
精神・地域医療は必修, 余りの期間は選択期間とする病院が多い)
が始まり、自分もその制度に飲み込まれることになりました。
一日のスケジュールは病院や回っている科によって全く違います
ほとんど泊りがけで勤務して土日も関係なく出勤する科もあれば
9:00から17:00できっちり終わり土日休みの科もありました。
今まで回った科で強引に平均すれば
平日8:30から19:00, 土曜8:30から14:00位ですかね。
あと月3~4回の夜間当直と月1回の休日当直が加わります。
この勤務時間は世間一般の研修医からすると非常に楽ですね。
354 名前:下っ端 2006/08/19(土) 14:46:01 ID:kl4j1F9b
この制度のメリット・デメリットですが
デメリットとして
・広く・浅い知識・技能の医師になる(最初の2年間を終えた時点では)
・研修医が将来その科に入ると限らないので
熱心に指導しない指導医が出てくる。
・反対に研修医が必ずしも回る科に興味を持っているわけではないので
やる気のない研修医も出てくる
(眼科志望の研修医なのに外科を回るケースなど)
メリットは
・医局にしばられず2年間はフリーな立場で働ける
・働いているうちにその科の良い点・悪い点が学生の頃より見えてくる
・浅いが広い知識・技能を持ち様々な症例に対応できる医者になる。
対応できないにせよコンサルト(他科のDr.に相談する事)の
タイミングを見極められる
個人的には医局に縛られずに様々な科を見れたのが
一番のメリットだった気がします。
学生の頃「興味のあった某科」が今では
「行かなくて本当に良かった」となりました。
そんな考えの研修医が多かったのかアンケートを見ると
小児科・産婦人科・外科系の科目は志望者が激減していました。
ある程度にせよ働くことで, 学生の頃とは違った目を持つようになりましたね。