【スレ2】脚本家に詳しい人
125 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/10/16 00:20:17 ID:Qort1cT3
脚本家のタマゴの生活のお話。
脚本家のタマゴは「プロットライター」というのをやることになる。
そのまま訳すとあらすじを書く人だけど、その名の通りドラマのあらすじを書く人。
このプロットをもとに脚本家さんが脚本を書くわけやね。
でも、プロットライターは脚本家に付くわけじゃなくて、プロデューサーに付く。
で、プロデューサーに本を渡されて、
「これ読んで、ドラマ化するための企画書書いて。12時間で」とか無茶言われる。
でもやらなきゃいけない。プロットライターだから。
ちなみにもらえるお金は実質無いと考えた方が良い。
まあ、これでプロデューサーに自分の名前を覚えてもらうことが重要だからね。
あと、今脚本家を育てようとしているテレビ局はテレビ朝日だけ。
テレビ朝日はプロットライターを集めて勉強会を開いている。
ここでは、課題として「ドラえもんの秘密道具を考える」というのが出される。
で、面白いのを考えてきたら
「その秘密道具で脚本書いて。24時間で」とかやっぱり無茶言われる。
(ちなみに15分のアニメ・ドラマの脚本は400字詰め原稿用紙15枚になる)
それが出来ないと脚本家になれない。
でも、ちゃんと書けば、何度かの手直しの後デビューすることが出来る。
原稿料ももらえる。でも安い。
ちなみに、書くネタが無くなって脚本家をあきらめる人間はまずいない。
脚本家を目指している物が挫折するのは、
だいたいプロデューサーの手直し(ダメ出し)に耐えられなくなって、というパターン。
138 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/10/16 01:37:04 ID:KitZucvN
>>125
プロットライターの話、面白かった。それで質問があります。
プロデューサーの何度かの手直しってのは、その末に自分が最初に書きたかった物、
もしくは一番書き表わしたかった物とは全くの別物になったりするの?
なんとなく気になったので、気が向いたら教えてくらさい。
153 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/10/16 05:59:09 ID:Qort1cT3
>>138
プロデューサーが完成の青写真を持っていて、言ってくれるのならいいけど、
大体のプロデューサーは適当に思いついたこと口からでまかせで喋っている。
全部聞いていたら脚本が破綻する。
どこまでプロデューサーが言ったことを取り入れるかは自分で判断しなきゃいけないし、
判断できないとやっていけない。
売れっ子の脚本家さんは、
まずプロデューサーに手直しをさせないようにしようとするぐらいこの作業はツライ。
そのために、プロデューサーと結婚した女性脚本家も結構いる。
(あの橋田壽賀子もそのクチ)