【スレ4】広告制作会社のコピーライター
389 名前:377 04/11/23 00:04:32 ID:wWet8/cA
物書きと言いましたが、正確には“コピーライター”をしております。
「お、キャッチコピーとか考える人?」とか「あ~糸井重里ね」とか思った方。
そう、それがコピーライターと呼ばれる人たちです。
けれど、そういったTVドラマなんかで題材にされるような派手~なコピーライターは、
糸井重里などのビッグネームを除いて、ほとんどが広告代理店勤務。
一方、お給料も控えめで、比較的地味~なお仕事を一生懸命こなしているのが、
制作会社勤務のコピーライターたちです。
私は後者。現在、制作会社に勤務している働き蟻コピーライターであります。
あ、そこの方、まだ席を立たないで。「負け組かよ」とか言わない。傷つくから。
もう少し、もう少しだけ聞いていきません?
すぐ終わりますから、ね?
コカコーラだとか、NTT、SONY、サントリーといった大企業の
広告展開を手がけているのが、広告代理店。
では、広告制作会社は?
そしてそこに勤めるコピーライターはどんな仕事をするのか?
大企業から零細企業までの広告、媒体もポスターからパンフレット、雑誌広告、Webなど、
実に多種多様であり、ひとくくりにすることはできません。
ですので、ここはあくまで私の場合のお話をしたいと思います。
390 名前:377 04/11/23 00:06:09 ID:wWet8/cA
私のお仕事は、大きく2つに別れます。
まず、コピーを書いたり、広告の企画を考えたりするお仕事。
もう一つが、いろんな人に話を聞く、取材のお仕事です。
まず、コピーのお話を。
コピーといっても、もちろんキャッチコピーだけ書けばいいわけではなくて、
広告中の文章を全て任されるのが基本。
かっこいいキャッチを考えるクリエイティブな華のある仕事と思われがちですが、
実際は、地味~に文章を組み立てる仕事が多いです。
また、ポスターやチラシ、広告なんかだとまだいいのですが、
パンフレットとなると、膨大なテキストボリュームになってしまいます。
小学校の頃、作文が書けなくて居残りしていた私が、
こんな仕事に就くのだから人生わからないものです。
次に、取材。
先述の「膨大なテキストボリューム」を書き上げるためには、材料が必要です。
元々材料があるものはいいですが、無かったり足りなかったりすることがほとんど。
そういう時に必要になるのが、取材です。
例えば会社案内ならその会社の重役や社員、商品案内なら識者やお客様、
学校案内なら講師や学生など、実にさまざまな人に話を聞きます。
私は、そこまで著名な方は取材したことはありませんが、
さまざまな職業の方に話を聞いてきました。
引き出しには、100本以上の取材テープがあります。
これは、ちょっとだけ自慢です。
391 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/11/23 00:08:35 ID:4dSFXPrG
芝居がかってるのは職業がらなんだろうか
392 名前:377 04/11/23 00:15:22 ID:wWet8/cA
>>391
う~ん、どちらかというと照れ隠しかもしれません。
こういったお仕事を日々繰り返しております。
具体的な仕事内容や勤務時間は日によって大きく異なるのですが、
ある日を一例として挙げるなら、
↓
出社
・昨日から取りかかっていた雑誌広告のコピーを完成させ、
デザイナーにテキストデータを渡す。
11:00
・取引先へ打ち合わせに。
商品案内リーフレットのオリエンテーションを受ける。
13:00
・先ほどの商品案内リーフレットの企画を考える。
・その他、細々としたテキスト作成や取引先とのやりとり。
20:00
・とあるインテリアコーディネーターの
インタビュー記事を書くため電話取材。
21:00頃
帰宅
393 名前:377 04/11/23 00:29:35 ID:wWet8/cA
こんな感じでしょうか。
さて、私は深夜に書き上げたコピーは、必ず翌朝確認し直します。
それはなぜか。
深夜に書いた文章というのは、ちょっと暴走気味だったり、
ピントが外れていたりするものだからです。
みなさんも経験ありませんか?
深夜に書いた日記やラブレターを翌日に読み返して赤面したこと。
そういえば、今ちょうど深夜ですね。
……。
明日、読み返すのが楽しみになってくるのは、
私の脳がヒートしているからかもしれません。
今の内に謝っておきます。ごめんなさい。
「馬鹿なコピーライターがいるものだ」と
みなさまに笑っていただければ、幸せです。
405 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/11/23 01:22:10 ID:JFXxIJU1
>糸井重里の人
自分の作ったコピーで一番有名なのは何ですか?
今まで取材した中で一番おもしろかったのはどんな業種の人でしたか?
417 名前:377 04/11/23 02:39:07 ID:wWet8/cA
>>405
有名と呼べるコピーは、まだありませんorz
最も人目に触れたであろうコピーということならば、
雑誌広告や、とあるスポーツトーナメントのキャッチフレーズなどでしょうか。
>今まで取材した中で一番おもしろかった
これは難しいですね……シェフやトレーナー、プロスポーツ選手等々、
さまざまな人からさまざまな面白い話を聞けました。
一番失敗したのは、英国の大学教授を通訳を通して取材したときです。
とても良い雰囲気の中で取材を進めることができ、
最後には「Thank you.」とか言いながらにこやかに握手までしたんです。
初の外国人取材が大成功に終わったとあって、それはもう上機嫌で社に戻りました。
そしたら上司が「ニンニク臭い!」と叫ぶではありませんか。
そこで私は、昨日食べたラーメンにニンニクを入れすぎていたことにようやく気づきました。
おそらく取材時には、とんでもないニンニク臭がしたはず。
英国人は紳士だということを改めて感じさせられました。