【スレ4】テキ屋のバイトをしていた人
423 名前:394 04/11/23 03:13:02 ID:btuOIGtn
テキ屋
といってもバイトで数回やっただけなので
実は自分もよく知らなかったりするんですが…。
とりあえず初めてやったときの一日の流れを書いていきます。
テキ屋のバイトは私も友人から誘われてやったんだけど
おそらく殆どを口コミというか人づてに探しているっぽい。
ハローワークなんかで募集されているのも見たことないし…。
実際はこっそりどこかで募集かけてるのかもしれないけどね。
んでバイトの大半が学生かDQN。若い労働力がほしいのだろう。
私はまあ中卒だしDQNのほうに分類されると思う。
バイト当日。集合時間は朝の五時半。
当時自分は無職で生活時間が狂いまくっていたので
ほとんど睡眠時間をとれず寝不足のまま集合場所へ。
いい天気である。真夏だから仕方ないけど朝から暑い。
少し遅れて友人とその友人が現れる。
これからどうするのか友人に訊いたところ
テキ屋のおっちゃんが車で迎えにくるとのこと。
おっちゃんを待ちながら三人で雑談。他の二人もあまり寝てないらしい。
三人とも寝不足ではあったがこの時点ではまだウキウキしていた。
424 名前:394 04/11/23 03:13:33 ID:btuOIGtn
しばらくしてデカいバンが到着。
日焼けしまくった赤い顔のおっちゃん一人とおばちゃん二人が乗っている。
おっちゃんもおばちゃんたちも人なつっこい、というか馴れ馴れしい。
やたらと喋ってくるわりに仕事の流れや説明は全くしてもらえない。
おまけにバンの中は冷房がきかないらしく地獄のように暑い。
少々ぐったりしながら祭り会場に到着。
おっちゃんの仲間と思われる人たちが既にわらわらといる模様。
早速作業にとりかかる。
まずは屋台の組み立てである。これがなかなか重労働。
勝手がわからない上に何十年もやってきたはず(想像)のおっちゃんたちも段取りが悪い。
それで時間はかかるわ屋台の鉄骨は太陽に熱されて熱いわ重いわでけっこう疲れる。
おっちゃんチームの屋台は十近く。とはいえ屋台すべてが隣接しているわけではなく
ときには1キロ近くの距離を歩いて移動して組み立てを手伝って戻って、の繰り返し。
寝不足の上に普段運動不足なのでよけいにこたえる。
元気そうなおっちゃんたちを尊敬する。
屋台の組み立てが全て終わって時刻は午後一時すぎ。
メシ休憩に入る。弁当とお茶を貰う。
が、弁当のおかずの八割が揚げ物だ。お茶もぬるい。
私を含め、他の慣れないバイト連中も暑さと疲れにやられて食欲がないようだ。
ごめんなさいと思いつつ弁当を半分も食えずに残してしまう。
ぬるかったがお茶はがぶがぶ飲んだ。なんとたった一日で夏バテに陥ってしまった。
夜になれば少しは暑さがマシになるだろうとほのかな期待を抱きつつ次の作業へ。
425 名前:394 04/11/23 03:14:07 ID:btuOIGtn
材料を屋台の中に用意する。
肉や野菜や油やジュースなどなど箱ごと運んでいく。
これも軽くはなかったがさっきの鉄骨に比べたらかなりマシ。
運びおえたら材料の下ごしらえをする。
炎天下で肉や野菜を切るのだが、傷まないのだろうか。
んでおっちゃんおばちゃんみんな材料の扱いがとってもずさん。
私が屋台の食い物を口にしなくなったのはこの日以来である。
それから調理の手順を教わる。
私が担当したのは焼きそば。ここで恐ろしいことに気づく。
火を使うので屋台の中が異様に暑い。
全身から汗が絶え間なく流れ出てくる。
夜になったら…という期待は完全に打ち消された。
ジュースやかき氷担当の子達が羨ましくて仕方ない。
その内に祭り会場に客と思われる人たちが少しづつ集まってくる。
家族連れ、友達同士、恋人同士…。浴衣姿の女の子も多い。
浴衣も決して涼しい服装ではないけど真剣に羨ましいと思う。
私の住む場所からはかなり遠いがこの祭り会場は一応地元だ。
夜になって友人達がちらほら屋台まで遊びに来てくれた。
買ってくれる子もいて、ちょっとテンションが上がる。
426 名前:394 04/11/23 03:14:35 ID:btuOIGtn
テンションが上がったのも束の間。
その内暑さに限界を感じてジュース担当の子に交代してくれと頼む。
無事に交代してもらえた。ジュース売りは実に快適である。
隣の屋台の熱気があるので涼しいとまではいかないが普通の暑さだ。
爽やかな気分でいると斜め前の屋台のおっさんがビールを買いにきた。
んで屋台の中まで入ってきて私をナンパしてきた。とりあえず笑っておく。
おっさんは清原ソックリ。どうやら本職の人らしい。名刺を渡された。ビビる私。
つきあってくれと一時間以上説得されたが丁重にお断りしておいた。
交代してもらっていた元のジュース売りの子が戻ってくる。ほっとしながら退散。
体力的にも疲れていたが893のおかげで精神的にも疲れた。
テンションがぎりぎりまで下がってきたところで祭りが終わりに近づいてきた。
祭りが二日以上あるときは屋台は解体せず簡単な片付けで終われるので
比較的楽なんだが、この日の祭りは一日のみ。
ぐったりしたまま片付けに取りかかる。
結局片付けが終わったのが午前一時すぎ。
暑さはかなりマシになったが、眠い。
帰路の途中で飯屋に寄らされる。
未だテンションの高いおっちゃんたちが
「何でも頼め」と言ってくれるが食欲がない。
「いいです」と言うが「遠慮するな」と返される。
遠慮じゃない食べられないんだ。とにかく寝たい。
軽そうなものを適当に頼んで無理矢理腹にいれる。
一時間ほどで飯屋を出て再び帰路につく。
家まで帰ったのが四時くらい。
風呂に入ってから死んだように眠る。
427 名前:394 04/11/23 03:15:17 ID:btuOIGtn
以上です。
テキ屋の一日のバイト料の相場がいくらなのかわからないけど(一万くらい?)
私達はなめられていたのかもしれません。この日もらったのは八千円でした。
時間の拘束が22時間ほどだったので時給になおすと約360円です。
実質的な労働時間(少なめにみても14時間)だけで換算しても500円代。
もう二度とやらない!と思ったけどその後も何度かやってしまいました。
慣れると楽にこなせるのかもしれませんが、あまりオススメしません。
431 名前:394 04/11/23 03:36:12 ID:btuOIGtn
ちなみに私が16歳のときの話で5年前になります。
今の仕事もそれなりに疲れるけどテキ屋に比べたら全然マシですね。
良い経験になったとは思います。