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【スレ5】ヨーロッパ在住の雑誌記事のライター兼コーディネーター

454 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/12/05 13:53:08 ID:1aihsatc

ヨーロッパ某国の首都在住です。

前スレだかに歌手のコーディネーターしてた方のお話がありましたが、
私は雑誌記事のライター兼コーディネーターを生業としております。

仕事の始まりは、メールまたは電話での依頼から。
すでに連絡のある編集さんの場合と、
共通の知り合いからの紹介で新規に入ってくる方の場合があります。

何度か仕事をいただいている方の場合は、雑誌のキャラも、ご本人のキャラも、
諸条件(ギャラとか経費とか)もわかっているので、
日程さえ問題なければほぼふたつ返事で引き受けます。

新規の方の場合でも、日程がいちばんの問題なのは変わりないのですが、
日程がOKだったとしても、
1)自分がその雑誌のキャラに対応できるか
2)ギャラ等の諸条件は大丈夫か
3)この人、大丈夫か
の3つがクリアにならないとお返事はできません。
結構問題なのが3)で、最初のコンタクトが要領を得ない感じの方は、
たいがい、引き受けてから後悔することになります。

ギャラも悪くないし、仕事自体も簡単そうだし、と引き受けてしまったら後出しの嵐で、
予想の5倍ぐらいの仕事量が降りかかってきた、なんてこともありました。


455 名前:454 04/12/05 13:57:29 ID:1aihsatc

2/6

それはともかく、仕事の内容は

ライターの場合
1)テーマと取材先の希望を聞き、リサーチを始める
2)編集さんとの協議の上、取材先が決まったらアポ入れ
3)写真が必要な場合(ほとんど必要ですが)、フォトグラファーを依頼
4)取材
5)写真・資料(必要な場合)をクーリエで発送
6)レイアウトがファクスで送られてくるので、それに合わせて原稿書き
7)校正が来たら、チェック
8)掲載誌が届く→取材相手に献本

コーディネーターの場合
1)、2)、3)、4)までの流れは基本的に同じですが、コーディネーターの場合には、
編集さんが日本からいらっしゃって一緒に回ることになりますので、
日程の調整がいちばんのポイントになります。
限られた日数の中で、どれだけ希望をかなえられるかが勝負。


456 名前:454 04/12/05 14:01:35 ID:1aihsatc

3/6

編集さんが到着したらまず顔合わせの打ち合わせ(食事を兼ねることが多い)。
日本からのフライトはたいがい午後遅めの到着なので、
初日夜は打ち合わせのみの場合が大半です。

翌日から本格的に取材。通常は、朝、ホテルに集合。
タクシー等で取材先をぐるぐる回って1日が終わります。
昼食と夕食の場所を確保するのもコーディネーターの仕事なので、
取材先のエリアによって、よさげなところを考えておきます。
昼は軽くカフェ的なところでOK(時間ないし)ですが、
夜は、新しめの話題のレストランに行きたいという希望が出ることが多いので、
情報誌のチェックは普段から欠かせません。
移動中の車の中から予約の電話を入れることも多いです。

取材は、お店の場合と人の場合で少々内容が違いますが、
話を聞いて写真を撮るのが基本です。
コーディネーターに徹する(つまり、後で原稿は書かない)場合には、
通訳として編集さんの意向のみに沿った質問などをし、メモなどはお任せで進めますが、
自分で原稿も書く場合には、編集さんに通訳もしつつメモを取り、
気になる点があればさらに質問をすることになります。
相手が人(つまりインタビュー)の場合には、録音しておきます。
フォトグラファーには、事前にこういう写真がほしい、と伝えた上で、
現場で「あれ撮って」「こっちも押さえといて」と頼むことになります。

編集さんとノリが合ってしまえば、バカ話炸裂しながら和気藹々と取材、
食事どきなんかはほとんど宴会、ということになり、
ある意味、仕事してんだか遊んでんだかわからない状態になります。
が、合わないと大変。フォトグラファーと編集さんが合わなくて、
間に入って調整に苦労したり、編集さんのわがままに振り回されたり。
すべてのアポ入れが終了していて、他を入れる時間的余裕がまったくない状態で
後出しが出たりすると、泣きたくなります。


457 名前:454 04/12/05 14:05:27 ID:1aihsatc

4/6

雑誌の取材記事の形式にも、そのときどきの流行りみたいなものがあり、
このところ流行っているのは、「××さんが紹介する」的スタイルです。
この場合の紹介者は、その雑誌のキャラに合う
日本人プチセレブ(業界内有名人とか、雑誌の専属モデルとか)か、
現地の事情通風関係者になります。日本人が紹介者になる場合には、
その方も一緒にいらっしゃいますので、そちらへの配慮が必要になります。
いい方だと楽しいのですが(以下略)。
現地紹介者の場合には、事前に聞き出しておいてご本人抜きで回るのがほとんどですが、
業界内超有名人が紹介者になる場合には、ご本人に登場してもらうことになり、
この調整もまた、面倒です。

すべての日程が終了して編集さん(と場合により紹介者さん)が
日本行きのフライトに乗り込むのをお見送りすると、コーディネーターとしての仕事は終了。
ライターを兼ねる場合には、この後、上の5)以降の仕事が続きます。


458 名前:454 04/12/05 14:10:41 ID:1aihsatc

5/6

日本から編集さんがいらして取材、というのは夏に集中します。
6~8月がピークで、集中するときは、1組帰った翌日に次が到着、なんてことにもなります。
事前のリサーチやアポ入れに要する時間もかなりあるので、
連続する場合には同業の友人に応援を頼んだり、
お互いに仕事を融通し合ったりすることもあります。
1組来てしまったのにその次の組のアポ入れが残っている場合には、
同行している編集さんの許可を得て移動中の車の中から電話しますが、
それが難しい場合には、同業の友人に頼ることに。

仕事はなぜか集中する傾向があり、
1週間ずれててくれれば楽なのに、と思いながら深夜まで原稿を書いていたり、
どうしても日程の調整がつかなくて泣く泣く断ったりすることがあるかと思うと、
1週間まるまる、暇でしょうがないときもあります。
暇なときは、リサーチと称してお店を見に行ったり(そこで個人的な買い物をしていることも)、
話題になりそうな展覧会に行ったり、たまった資料を片付けたり、
請求書を作って発送するなど事務仕事をまとめてやったりしています。


459 名前:454 04/12/05 14:18:10 ID:1aihsatc

6/6

外国にいて、現地の言葉が必要な以外は、
日本の同業の方と同じような仕事内容かと思います。
日本的常識と現地的常識にずれがあるために、
その調節に苦労するのが違いと言えば違いかもしれません。
私自身は当地が長くなってしまったため、
現地的常識に傾きがちですが、それを押しつけるわけにはいかず。
そうかと言って日本的常識は取材相手に通用しません。

いちばん困るのは、取材先担当者が休みに入ってしまった場合。
日本的には、担当が夏休みならだれかが引き継いで
仕事が止まらないようになっていますが、
当地的には、担当が休みなら業務も休みです。
そこをなんとか、この日程の中でできないと載らないのよ~、
と訴えてぐりぐりっとねじ込むこともしばしばあり、
それで仕事としては回るのですが、後味はあまりよろしくないです。

日本でどれほど有名で売れている雑誌でも、
当地では誰も知らない、というパターンが多々あり、
日ごろ、下へも置かない対応に慣れていらっしゃる編集さんからすれば
不本意な結果になることもあります。
その辺を事前に調整しておくのも仕事のうちですが、これもなかなか。


460 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/12/05 14:39:51 ID:DtQ1Byj0

>>454-459
モツカレさまです。

同業者の皆さんはどういうきっかけで、その世界に入られたのでしょうか?
日本でライターなどの仕事をされていらっしゃったのでしょうか?
それとも、留学生が知り合いから頼まれごとしているうちにいつの間にか、とか?


461 名前:おさかなくわえた名無しさん 04/12/05 16:31:28 ID:1jhhHizS

>>454-459
フリーでやられている場合、ビザとかはどうなってるんでしょうか?
あと、収入面とかお聞きしたいです。
支払われるギャラは日本のライター並の値段なのか、
現地のライター並+α程度なのか、とか。


463 名前:454-459 04/12/05 17:29:32 ID:v1Wv8DU6

>460
この仕事につくきっかけは人それぞれですが、
私の場合は、日本で勤務していた出版社から頼まれたのがきっかけでした。
一度やると次が来る→他社からも紹介というかたちで仕事が舞い込む
→仕事が回るようになって専業化する という流れです。
同業者には、留学→現地の人と結婚して定住→自分で日本に営業して仕事開始
という方もいらっしゃるようです。

>461
私の場合は、現地企業にワーキングビザで数年勤務して、
永住権を取得してからフリーになりました。
同業者には、現地の人と結婚してビザ持ち、というパターンが多いようです。
収入は、コーディネーターの場合日当計算、ライターの場合ページ計算ですが、
日本の出版社さんとの仕事が大半なので、各出版社さんの規定料金です。
日本のライターさんたちと同じ金額のはずです。


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