【スレ10】水族館の飼育係
839 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/09/17(土) 13:10:46 ID:xD4UdwU5
「ゾウガメのいる生活」を知りたい。
903 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/09/19(月) 19:48:38 ID:ThD0CmJK
>>839
前スレで水族館の飼育係りについて書いてた者です。
以前、アルダブラゾウガメの担当もしていましたので、そのときのことを。
基本的に暖房施設のついた屋内飼育でしたが、
春から秋にかけて外気温が20℃以上の時には、屋外に出していました。
飼育舎から屋外のケージまでは距離にして3m程度だったのですが、
おいしそうな草が目に入るとそっちに行ってしまうので、
バナナやキュウリなどを顔の前でちらつかせ誘導していました。
当時飼育していたのは150kgのオスと80kgのメスでした。
オスが気まぐれを起こすと人一人ではどうしようもなく、
数人掛りでケージに連れ戻したりしていました。
カメなどの爬虫類は日光浴(紫外線)により体内のビタミンD3を活性化させていて、
これができないと甲羅が柔らかくなる、骨に異常が出るなどの弊害がでますので、
雨天以外は積極的に外に出します。冬や梅雨など表に出せない時期用に
飼育舎内にトゥルーライト(紫外線灯)を点けているのですが、
天井からの距離が遠すぎて効果はいまひとつでした(太陽の偉大さよ)。
エサは、キャベツ、ニンジン、キュウリ、バナナ、リンゴが主で、
動物性たんぱく質の補給にドッグフードを混ぜていました。
一日2回のエサで、トータル5kgくらい食っていましたよ。
ときどき周辺に自生しているクズ(葛)の葉を取ってきてあげたり、
ケージの外に牧草を植えておいて、ときどき遊びに行かせたりもしていました
(放置しておいてお客様が噛まれたりしたら大変ですからずっと側についていましたが)。
やはり150kgからの体を動かすので力は強く、
甲羅と脚の間に手を挟まれると手の甲全体が擦り傷だらけになったりしましたね。
927 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/09/20(火) 08:49:40 ID:AZ6m19rQ
>>903
839です。
のんびりだから扱いやすいかと思ったんですが
それなりに苦労があるんですね。
カメが噛むかもしれないっていうのも驚きでした。
貴重なお話有難うございました。