【スレ15】文学賞の選考に関わっていた人
173 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/06/18(日) 13:19:28 ID:VQUZXc31
規模は小さいですが、小説の賞の選考に携わりました。
身バレ怖いので話せることには限度がありますが、何か質問ありますか?
174 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/06/18(日) 13:43:46 ID:vbB+59KS
小説の選考基準知りたいな。
上位数作品呼んでこれが一番面白い!なんて決まるもん?
何かチェックポイントとかあるんでしょうか?
175 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/06/18(日) 14:00:03 ID:MkMWCFaR
>>173
応募されてくる小説は全部読むんですよね?
全部でどれくらい時間がかかりましたか?
176 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/06/18(日) 14:05:45 ID:+ycEmF7L
>>173さんとは別だけど、
自分も某賞の選考に携わったことがある。
選考委員の人たちに読んでもらうものを選び出すために、
自分を含めて6人くらいで応募作を分担して読む。
自分のところでやることは、明らかに選外な奴を弾くこと。
主催している出版社の編集から回ってきた仕事でした
177 名前:173 2006/06/18(日) 14:12:00 ID:VQUZXc31
選考基準ですが、審査員がいる場合は
審査員の先生(たいてい作家)が決めます。
ですから、その先生の感性に合ったものが選ばれやすくなります。
選考方法は賞によりますので、私が携わった場合の流れを書きます。
まず、送られてきた作品を、順次開封して
主催チームのメンバーが手分けして読みます。
短編~中編なので数分から数十分の作業です。
小さな賞でしたから、応募総数も少なく、
時間や労力としてはキツイ仕事ではありません。
応募総数がかなり多い場合は、外注に出すこともあります。
176さんの仕事は多分このケースではないかと思います。
この時点で、募集要項から外れていたり、
小説の形になっていないものは弾かれます。
他にも、賞の雰囲気に合ってないものや、
盗作とおぼしきものを弾きます。
残った作品を審査員の人数分コピーして、提出します。
その後、審査員が「これ」と思うものを数個選び、
選考会議を開いて話し合って、最優秀賞を決めます。
178 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/06/18(日) 15:08:25 ID:yapTc4dQ
>>177
盗作ってどういうふうにわかるもんなんですか?
小説の形になってないものって、例えば??
179 名前:173 2006/06/18(日) 15:23:30 ID:VQUZXc31
>盗作ってどういうふうにわかるもんなんですか?
例えですが、
「白血病で死んだ恋人の骨をエアーズロックで散骨する話」とか、
「顔に縫い目のある無免許の天才外科医が、
法外な金額を患者に要求する」とか、
「それ何て○○?」のようなあからさまな盗作があります。
本人に言わせればオマージュなんでしょうが、
選考側としては盗作扱いです。
余談ですが、セカチューブームの直後は
白血病の美少女の悲恋ものが多くて噴飯ものでした。
>小説の形になってないものって、例えば??
台本のようにセリフとト書きのみで構成されたもの。
顔文字が入っているもの。
ポエム。
読むに耐えない文章力ゆえに、作文としか表現できないもの。
――などです。
私が関わったものではありませんが、
主人公が延々と歌を歌っていて、
その歌詞が本文の8割を占めるものなども
「小説」として応募する人がいるそうです。