【スレ25】人口100人未満の離島に住みかけた人
615 名前:おさかなくわえた名無しさん 2007/07/04(水) 10:06:03 ID:gsa6ThYR
人口百人未満の離島に住みかけた人間の話を。
夫の曾祖父母(離島)の死後、家は住む人も買い手もなく余ってて
たまたま夫も仕事やめて求職中だったし、
私も在宅で出来る仕事なので試しに住んでみることに。
行ってみたら島中が夫の親戚で、何をしてもどこにいても見られてる。
どこにいても気が抜けない。
すごくのどかな景色に囲まれてるのに全然寛げない。
夫婦で散歩してても必ず誰かが話しかけてくる。
知らぬ間に誰かが勝手に家に上がりこんでくるのはデフォ。
戸締りして出かけたら怒られる。
でも近所のおばちゃんとおかず交換したり、魚と野菜を交換したりは楽しかった。
海ばかりなので、どこの家にも大型の冷蔵庫と
もう一台別に冷凍庫(カツオ丸ごと入るような)があったのが衝撃。
閉鎖的な土地だったので夫と腕組んで歩いてるだけで
「都会の子は大胆だね」と嫌味言われたり。
(寄り合いで酔ったジジィがお尻触ってきたりするのは、
嫌がるほうが悪いくらいのこと言われたのに)
漁師の家庭がほとんどで、男尊女卑は当然で、
セクハラとかモラハラとかいっぱいの世界でした。
古い家で海を眺めて畑を耕し
自給自足に近い生活を送るっていうのは夫の夢だったんだけど、
対岸の町(ここもかなり過疎地)出身の夫ですら、
島の濃い人間関係に耐え切れなくて一ヶ月ほどで定住をやめました。
もっと人の少ない場所に行けば大丈夫だったのかもしれません。
一日4本船があって、一時間も乗れば病院やコンビニのある町へ着くので、
島なのにけっこう便利でした。
そんな訳で物価もそれほど高くなく、これといった観光名所もなく釣り客もまばらです。
ほぼ全員が親戚のため、名字ではなく名前で呼び合ってました。
普通の暮らしでは会うこともない「伯母の夫の弟の奥さんの妹の結婚相手」が
親戚として紹介されて世間話したりとか。
島には漁業以外の産業はなく人は少なく自然がいっぱい。
人間関係さえこなせればいい場所だったと思います。