【スレ40】災害時に活躍する土木建築系の公務員
445 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/02/10(火) 23:31:33 ID:OQ+F4PJH
崖崩れなどの自然災害は、
よほど大きいものでない限りしばらくすると報道されなくなるから、
地味にその後どうやって過ごしてるのか気になる。
449 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/02/11(水) 10:33:01 ID:syOnMDmB
>>445
土方系公務員です。
災害が起こった後の対応は
災害調査(災害箇所のピックアップ)
→県を通して国に災害箇所の申請
→国から査定官が来て災害査定(国からの補助額の決定)
→工事して復旧工事終了の順です。
災害が起こると(てか雨降ってるときから待機)すぐに出動。
まずは通行止めかけます。
たいてい報道されるのはこのあたり。
雨がやんだら災害調査。
市町村と県が連携して災害が起こった箇所を
すべて箇所あげします。
でっかい土嚢積んで山側の土砂をせきとめたり、
谷側が崩れたら片側交互通行できるなら
ブルーシートかけたりして追加崩落を防ぎます。
なんとか通れるならこれでしばらくは解放。
災害査定を待ちます。
でかく崩れてまったく通れない、迂回路も無いって時は
場合によっては災害査定すっ飛ばして復旧工事します。
災害査定までは2~3ヶ月。
この間に復旧の図面を書いてお金の概算額を決めます。
んで災害査定。
国の査定官(技術系で地方整備局の人)と
立会官(財務省出先の人)が現地を見て、
設計が問題ないか確認して予算を決めます。
んで復旧工事。これで元通り。
たいてい工事まで完了するのに約半年です。
時間がかかるから
上にも書いたけどマスコミがヘリ飛ばすような現場は
仮橋かけたり迂回路を造成したりして
長くても一ヶ月くらいでとりあえずは通れるように。
こんな感じです。
450 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/02/11(水) 10:45:15 ID:MGxr1cOA
へぇぇ、土方系公務員さんの話、興味深い。
通行止めした先の災害現場でのお仕事は、
危険との隣り合わせだよね。ヒヤッとしたこともあるのでは。
話しても差し支えのないエピソードとかあったら、聞きたいです。
459 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/02/11(水) 21:12:19 ID:syOnMDmB
>>450
土方系公務員です。
災害調査の時にはまだ被災状況がわからないので
行ってからは結構大変です。
特に川の災害は。
かなりの被災のときは
下流or上流からひたすら川の中を歩いて
写真撮影&災害の状況測量をします。
夏の台風のときなんかは台風一過の後なので
蒸し暑いし足場は悪いし蚊や藪でひどいしで。
マムシも出たりしますし。
うちの県は田舎なので
上流は都市部の川と違ってジャングルです。
某テレビの探検隊のような気分です。
道のそばを流れてるような川はその分楽なんですけどね。
道路の災害も崩れた谷側を歩くと
下は薄い(5cmくらい)アスファルトのみで実は崖だった
ということもあったりするので迂闊に歩けません。
雨降ってるときに通行止めにしても
地元の人(状況を見に来る人)やマスコミは入ってくるんですが、
以前もう少しで崩れるようなとこに近づいていくようなことがありました。
危ないと警告するんですが…
ちなみに災害査定のときには
測量用のポールを持って被災状況を査定官に説明をしますが、
これは新人のお仕事です。
川の災害で胴長靴はいて川に入るときに冗談で先輩に
「落ちたら査定官ももういいって早めに打ち切ってくれるから落ちとけ」
って言われて、ほんとに落ちた奴がいます。
本人は初めての災害査定でやる気だったためなようですが。
秋の台風の災害で査定が冬だったため、案の定、彼は風邪ひきました。
しかし査定はしっかりと査定されて効果はなかったようですが…
462 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/02/11(水) 23:57:25 ID:MGxr1cOA
>>459
土方系公務員さん、やっぱり相当ハードな現場なんですね。
日本のジャングルを行く探検隊・・・。
「薄いアスファルトの下は崖」を想像してゾッとしました。
どうぞこれからも気をつけてお仕事なさってくださいね。