【スレ45】文系の大学院に通っていた人
670 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/06(日) 18:45:17 ID:Tz31yi2q
文系で大学院に進んだ方はいらっしゃいますか?
当方理系の院に進んだのですが
その時「理系と文系の院試や生活は全く違う」と聞いたので
それが本当か知りたいです
・専攻
・院試の勉強時間や方法
・なぜ院を選んだか・親御さんや周りの方の反応
・卒業後進路
・理系より楽と感じるか否か
なんかが聞ければなと思います
683 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/06(日) 22:49:30 ID:72OlEM+j
>670
理系よりだけど一応文系の院卒(修士)です。
もう10年ほど前ですが。
専攻はちょっと特殊で特定されやすいのでぼかしますが、
実学(社会科学)寄りだけど、修士号は「文学修士」。
院試は、英語を兼ねた専門筆記と面接でした。
専門分野の内容が、問題文含めて全部英語で出題→回答も英語。
面接は一種の口頭試問みたいな感じでした。
母校の院に進んだので、自分は違いましたが、
他分野から来た人はなぜか日本語の分野専門用語辞書の
持ち込みが可で羨ましかった。
院試はB4の秋だったのですが、
春に進学すると決めてから、卒論を進めながら、
自分野の英文誌の抄録を片っ端から訳すというのを夏までずっと続けました。
夏休みの間は、その中から幾つかの論文の抄訳を作って
レジュメにまとめる練習を繰り返して、早く英語文献を読み
最新動静の把握と頻出専門用語を覚えることばかりやってました。
実際、筆記試験では同じモノではなかったけど、
学術誌からの出題だったので非常に役立ちました。
あのときほど英語を勉強したことはないw
院を希望したのは、卒論をやってゆく中での限界を感じたから。
元々実学(現場)志向だったのですが、
学卒ではまだまだ足りない!気持ちが強く
指導教員と相談して進学を決めました。
親は自分が大学に進学したくてできなかった人だったので、
子供の「学びたい」という意志には甘く、無条件でOKがでました。
ただし学費は「出世払い」の貸与、生活費は奨学金という約束でした。
ただ、親はともかく、親戚中からは結構反対意見もあったようでした。
(女を大学に進学させるなんて!という田舎なんで…
院なんて宇宙にいかせる位)
684 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/06(日) 22:57:57 ID:72OlEM+j
卒業後は博士課程への進学を勧められもしましたが、
そこまで行くと今度は現場に行けなくなる(研究者になるしかなくなる)ので、
M2の時に幾つか試験を受けて、自分野の現場に運良く就職できました。
年齢給がちょっと違うだけで、学卒と一緒ですが。
2年間の専門知識は、最初は本当に役に立ちましたが、
今となってはそれほど変わりません。
現場にそのままいたとしても身に付いたでしょう。
進学して一番役に立ったのは、
探求意識を常に持っていられる心理状態を磨き、
必要な知識・情報を適切に収集、分析、集約できる
ノウハウを身に付けた点だと思っています。
あとは討論できる度胸でしょうか。
2年間で4回学会発表しましたが、あの経験が一番貴重でした。
事前準備の大変さと、当日の緊張感。
理系については、大学内にありましたのである程度は知っていますが、
時間の自由度でいうと文系院は楽だと思います。
自分は光熱費削減のため、土日も院生室にいましたが、
周りの人では昼頃登校→夕方帰宅の週3日なんて人もざらにいました。
ただ、自分一人でこもってやることが可能な分、
煮詰まってどつぼにはまり、精神的に病んだり
やる気をなくして退学する人も多かったです。
2年間で自分の課程には自分以外に先輩後輩が6名ほどいましたが、
退学休学合わせて3名いなくなりました。
他の課程も合わせるともっと居たと思います。
686 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/06(日) 23:06:35 ID:72OlEM+j
院生仲間で国文の人がいましたが、
人文系の院は「自分の研究」に終始する部分もあるので
周りとの接点があまりなく、
他の教員の指導を受ける(講義をとる)こともほとんどなく、
自分との戦いだと言っていました。
私の分野は、まだ他の院生との共通部分が多く、
それぞれの研究内容を話し合ってアドバイスや討論をしあったり、
お互いに査読しあって助け合ったりで、楽しいところもありました。
学会発表前に皆でハイになってしまい、
酒の一滴ものまずにバカなことをやったり。
*バカなことの例:
廊下をキックスケーターで走り回って、教務に呼び出される
院生室内でなぜか餃子(自作)パーティを始めるも、
闇餃子で阿鼻叫喚となる
(闇餃子…中の具がミステリィ。梅干しなんて可愛いもの)
702 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/07(月) 20:02:16 ID:cDyiXMf4
>>670
文系?な感じですが…
専攻は声楽。
大学と同じ院に進んだ。
院試の内容は歌、詩の朗読、語学、音楽専門の歴史。
歌は問題ないと思い、
詩の朗読も勉強の仕方がまず解らんかったので放置。
語学は辞書持ち込みでなんとかなると思ったので
勉強は歴史一択。
ファミレスに参考書とノート持ち込んで、
ノートにまとめつつひたすら暗記しました。
詩の朗読は楽観視しすぎて、
当日までそんな試験があったことすら忘れてた。
進学したのは勉強したかったから。
親は普通に応援してくれ、周りは「まああんたはね」な反応。
今M2ですが、卒業後はもう一つ院に行くつもりです。
やっぱり勉強したいので。
もともと文系よりの人間で理系科目は苦手だったので
理系の勉強やると思うと今の方がよっぽど楽w
逆に理系の人がずっと文系の勉強したりするのもきついものがあるのでは?
自分の好きなことやってるのは苦にならないので、
他の学部は常に大変だと思ってます。
授業は座学が少しに、後はほぼ実技。
宗教曲、オペラ、グループレッスン、日本歌曲、レッスン、な感じです。
703 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/07(月) 20:04:42 ID:cDyiXMf4
あと面接あったの忘れてた…。
面接は研究内容を提出していたので
それについてつっこまれ…るかとおもったら
バロックの建築様式について突っ込まれて死ぬほど焦りました。
まあ顔見知りの先生しかいないんで気楽は気楽でした。
732 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/09(水) 09:55:36 ID:8dD8cmaP
文系の中の文系、文学専攻です。
・院試について
学部入学時から院に進学することは決めていたので、
自分の専攻と英語の授業は、単位にならなくても必要以上に取っていた。
具体的に院試対策としては4年の春から。
文学史や評論を数多く読み、英語の長文読解を毎日1問解いた。
学部入試よりも必死だった。
そのおかげで院試はまあまあできた。
だが面接で相当絞られた…
・親や周りの反応
親が大学教授なので「大学教授か医者か弁護士になれ」と言われて育ち、
中学生ではもう研究者になると決めていた。
だから親は院進学を当然と思っていた。
でも親戚には研究=遊んでいるという価値観の人もいて、
未だに嫌味を言われる。
あと文学専攻なので、院に行ってまで研究する価値があるのか、
とは常々言われる。
・進路
博士課程後期課程終了後、
留学(就職できないから)、研究員。その実ニート。
アルバイトで最低限稼ぎ、地道に研究…正直くじけそう。
研究室の仲間もほとんど廃業しました。
733 名前:732 2009/09/09(水) 09:56:31 ID:8dD8cmaP
・理系と比べて
理系の院生は実験などでアルバイトもできず、
大学で寝泊まりしているイメージ。
まあ文系は(私は)文献があれば家でもいいので、その意味では楽かも?
でも理系より、目に見える結果が出にくいと思うので、
忍耐の限界を試されているようで辛い。
あと論文も、理系は複数で共同執筆してそれが業績になるが、
私の分野は一人で執筆だから、孤独。
・そのほか
文献に没頭しているときは楽しいけれど、
日々将来への不安と金欠に悩まされる。
あと女なので、過去の彼氏はやっぱり学歴を気にしていた。
結婚話が出た彼氏も2人いたが、
2人ともご両親が「女博士なんて」と反対した。
たまたまかな…
734 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/09(水) 12:58:41 ID:5L80AyNC
>>732
貴重なお話ありがとうございます
中学の時から研究者を志望され、
将来ビジョンが早くからあったんですね。
親御さんの環境ってのも大きいんだと思いますが。
女性の高学歴は大変なところもあると思いますが
出来ればこのまま頑張って欲しいと思います
754 名前:おさかなくわえた名無しさん 2009/09/10(木) 08:08:08 ID:JIuvQ/bL
>>733
相手の学歴は気にしないの?
例えば高卒でも相性が良ければ良いとか。
763 名前:732 2009/09/10(木) 12:06:39 ID:6yT8AH2R
>>734
ありがとうございます。
ちょっと涙出そう。
もう少し頑張ってみます。
>>754
相手の学歴は気にしないです。
それより生活が充実しているかの方が重要。
元彼は阪大修士で、十分高学歴だと思うけど、
仕事がうまくいっていないことの裏返しか、コンプレックスが強く、
ちくちく言うのでちょっとしんどかった。
高卒じゃないけど、
いわゆるFランク大学卒の人と付き合ったことはあり。
相性だと思います。
その人は高卒で35歳の年上の女性と浮気して去っていきましたが。
まわりの女性研究者で恋愛がうまくいっている人少ないかも。