【スレ52】伊勢神宮の物忌について知っている人
752 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 02:53:59 ID:a5ZwB/v2
祇園祭の稚児になった人いませんか?
あれは先祖代々その土地に住んでいて、
支度にお金が掛かるからそれなりにお金持ちでないといけない
と聞きますけどどうなんですか?
お祭り期間中の食事は?
普段の生活でのタブーは?
764 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 11:09:40 ID:klMGERZe
>>752
家が神社関係で多くの親戚が神職なのだけど
伊勢神宮の物忌(ものいみ)という役の童女の話は聞いたことがあります
たいていは社家(家が神社の子)か関係のある地元旧家の子供、
というパターンが多いそうです
平たく言うと神様の召し上がる食べ物や、
いらっしゃる場所を清めたりする役なのだそう
潔斎したり、いろいろ作法を覚えたり、
1年にわたっていろんな行事にでたり大変みたい
要するに神社の巫女さんの厳粛、大掛かりバージョン、
みたいなものと考えていいみたい
子供はまだ人ではない、
という古代の考え方に基づいているようです
ちなみにうちの親族には
皇居の中にある皇宮三殿に使えていた内掌典という、
巫女さんの最上級職みたいな役の女性もいて
その人の話はなかなかスペクタクルで面白いです
在職中は皇居内の神殿の近くに住んで、
外の世界とは遮断されて暮らし
外出はおろか、家族との面会や
外の世界とのやり取り(電話など)もできないで、
特殊な和服でおすべらかしに似た髪形を結って暮らし、
皇宮三殿の神様にお仕えしてるそうです
ご本人は古きよき日本女性、といえば聞こえはいいけれど、
なんていうか、まじもんの右翼!!ていう感じの部分もあり、
ちょと近づきがたい雰囲気w
でも性格は穏やかでやさしい人です
(大きな田舎の社家出身の純粋培養の女性にはたまにいるタイプ)
別の方ですが、すごく長く勤めた内掌典さんの
著書「宮中賢所物語」も市販されていて
神事や神道に興味のある人にはすごく面白いので、
一読の価値ありです
766 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 11:40:26 ID:vsgPSiIK
>764さん
さすがに巫女さんの最上級職な方は違いますね。
奈良とか平安貴族のような装束なのでしょうか。
正直日常何を考えて生活するのか、などは全く想像つきません。
宮中賢所物語は面白そうですね。読んでみようと思います。
ありがとうございました
767 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 11:53:28 ID:cb8gKdTS
>>764
内掌典ですか・・すごい話ですね。
食事も決まった様式で決まったものを食べるのかな?
その内掌典さんをお世話する巫女さんもいるんでしょうね。
なにか思い出したらもっと:書いてください。
下世話ですが、内掌典という位だとものすごくお給料が高そうだけど、
神に仕えている間は全く使うことが無いでしょうから、
ものすごーくお金がたまりそうw
そのお金をあてにする家柄の方ではないのは重々承知ですが。
768 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 12:43:46 ID:1JIA1nFC
>>764
面白い!
物忌さんの話も気になる。
だいたい何歳ぐらいの子がやるのかとか、
髪型や普段の生活に特別な決まり事や禁止事項はあるのかとか
神社の中での順列はどうなんだろうとか
役目が終わったあとの扱いや、
元物忌さんだとやはり成長後巫女さんになることも多いのか、とか
よかったら差し支え無い範囲で教えてください!
769 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 13:12:11 ID:f1Z8JNE3
物忌さんっていくつくらいの子なのか自分もきになる。
ある程度の年齢の子じゃないとお清めやなにかの作業は出来ないよね。
10歳前後って所なのかな?
外国のクマリなんかだと、
怪我をして出血しただけで資格を失ってしまうところもあるそうだけど、
学校なんかでもあまりおてんばは出来ないんだろうか。
770 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 13:20:48 ID:klMGERZe
>>766
内掌典でぐぐると出てくる画像は、
「宮中賢所物語」の著者さんの正装(袿袴)すが
同著には普段の着物やおすべらかしに似た
内掌典さん独自の髪型の写真も載ってたと思います
女性神職の常装や本職巫女さんの舞装束とも違う、ちょっと独特のものです
イメージとしては簡易型おひな様、みたいな感じかな?
神道では「衣紋道」というものがあるくらい、
有職故実にしたがって細かく着るものが限定されているんですが
内掌典はその中でも特殊な感じの装束を着てます
>>767
食事に関しては
雑仕という、お世話係の人が作ったものを食べていて、
動物性蛋白のものは一切食べないそうです
(バターや牛乳などもだめ。基本的に四足のものがだめなのだそうです。
まとめで本職の巫女さん?伊勢の舞女さん?も同じことを言ってましたが、
内掌典さんは潔斎中だけではなく日常から厳格な決まりを守っています)
服の着替えなどの生活全般ののしきたりなどは
すべて「次清(つぎきよ)」に別れてきまっているそうです
清は清浄、次は穢れ、のことで、
生活する上できれいなものと汚れたものを細かく分けて、
神殿内にまかり間違っても穢れを持ち込まないようにしているみたいです
体を拭くにしても三枚の布を使い、
足などの下半身に触ったものでは上半身に触れないようにするとか
少しでも穢れたら最初から清めなおすのだとか、聞くからに大変そうです
そこらへんの詳しい話も、上記の本に記載がありますよ
ちなみに流麗な話し言葉で書かれている、
インタビュー本なので読みやすいです
私の知っている元内掌典さんもそうですが、
古きよき日本女性は、こんなにきれいな言葉で話すのか、と驚きます
771 名前:おさかなくわえた名無しさん 2010/10/02(土) 13:30:22 ID:klMGERZe
>>768>>769
私の知ってるでは、小学二年生、七歳で物忌を勤めたそうです
怪我や病気には気を使うみたいで、任期中体育は見学したという話です
序列は最上級です
神様に一番近いところにいるという意味もあるのだそう
物忌父という役の権禰宜さんが物忌につきそって、祭事を行うそうです
書き方が悪かったのですが、物忌は巫女とはまったく違います
ちなみに社家出身の人は巫女さんになることもあるけど
職業にすることは少ないです
巫女さんといってもバイトもいれば本職もいるし、
ぴんきりですからねえ。。。
伊勢では舞女(または舞姫)さんといって、巫女さんは名誉職ですが
ぶっちゃけ、大きなお宮以外では巫女さんは
やはり下働きさせられることも多いので
女性も皇學館か国学院で資格を取って女子神職になるのがほとんどです
物忌を勤めることは名誉な話なので自慢にはなるでしょうが、
その後の人生で職業に影響することはまずないでしょうね