【スレ11】大きい病院の言語聴覚士
777 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/11/09(水) 10:11:37 ID:y/IC7TuG
言語聴覚士です。
仕事内容は、言葉・知能・嚥下(飲み込み)に関するリハビリ全般です。
対象はいろいろで、多いのは脳血管障害(脳梗塞とか)の後遺症の方です。
他には難聴・構音(発音)障害・高次脳機能障害・自閉症・
学習障害・舌癌手術後後遺症などなど。
病院や高齢者施設なんかにいることが多いですね。
だいたいリハビリテーション科にいますが、
絶対数は少ないです。いない病院も多いです。
訓練は施設によって違いますが、1対1でやることが多いです。
週に1回くらい、集団リハビリなんかもしますが。
訓練の内容は舌や唇の体操や発声練習・
絵カードを見て名前を言う・読んだり書いたり計算したり。
小児の場合は一緒に遊びつつ訓練をしているようです(やったことないので・・・)。
患者さんに合わせてプログラムを設定し、状況に応じて変えていきます。
最近は嚥下リハビリが盛んなので、嚥下の練習や
食事形態の調整・決定などもします。(作るのは調理師さんですが)
あとは大きい病院だったので、
人工呼吸器を使用されている方のリハなんかもしました。
気管切開していると「声が出せない」イメージがあると思いますが、
実はのどの中に入っているカニューレによっては声が出せます。
ただちょっとコツが必要なので、それを一緒に練習しました。
あとは透明文字盤(視線を使って伝える)の練習・食べる練習とか。
食べることは本当に人生の大きな楽しみだと思います。
週1回でもほんの数口でも食べたい、と言う患者さんのために
いろいろ工夫して安全に食べられたときの笑顔は本当に励みになりました。
現在は育児休業ちゅうですが、また復帰する予定です。
783 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/11/09(水) 18:01:40 ID:8cjhBBOr
>>777
聴覚士っていうくらいだから
人より音感に優れてたりするんでしょか?
嚥下の訓練とかって、患者さんにどうやって指示するの?
飲み込む動作を言葉にして指示するのって想像つかないよ!
あと食事メニューの決定もするってことは、
栄養士的な知識も必要なの?
802 名前:おさかなくわえた名無しさん 2005/11/11(金) 11:20:55 ID:YM2veTDq
>>783さん
音感は関係ないですね。音痴でもなれます。
ただ声質や発音の歪みには敏感になります。あと文法とか。
嚥下訓練は、大人には「ごっくんしてください」と指示します(笑)。
認知症の方だと、よく口で「ゴックン」と言われ、orzとなります。
うまく飲み込めない場合、ほんの少しの氷なんかを口に入れて練習したりします。
口の中に何か入ると、人間は本能で飲み込めるもんなんですね。
食事メニューについては、>>783さんがおっしゃっているとおり、
食事形態を決めるだけです。ミキサー食とか柔らか食とかいろいろです。
ちなみに一般にいちばん安全なのは、ゼラチンで固めたゼリーです。
寒天は重度の嚥下障害の方には不向きです。
あと、液体はいちばん難しいです!!
嚥下障害って言われたご家族などに、多量のお茶などあげないでくださいね。