【スレ12】公共図書館の司書
527 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/20(金) 00:01:30 ID:WX1RKgCy
図書館司書の人のお話を聞きたい
どんな感じなんだろう イメージ的にはなんか綺麗な感じがする
535 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/20(金) 12:52:50 ID:+DUn9Kg+
>527
バイトでの経験で良ければ。
最近の図書館なら、カウンターに座っている人で
司書な人は半分くらいじゃないかな。後は無資格職員。
市役所とかで「つかえねー」評価された人がよく回されてきます。
逆に派遣や嘱託(臨時)の若い職員さんの方が、
司書資格もあって知識も豊富です。
以前いた図書館では20代半ばなのに
難しい質問の答えでもあっという間に探し出したり、
クレームつける人を上手になだめて満足させて受け答えしたりと、
かなり尊敬できる嘱託さんがいました
(嘱託なので5年しか居られないらしいので今はいない)
座って貸出やってるだけならきれいにみえる仕事ですが、
本の返却とか整理とか、膝や腰を悪くするのが職業病な
体力勝負の職場でもあります。二の腕筋肉痛になります。
よくエプロンをしているのは、
本で自分の服を汚さないようにするためでもあります。
女性でもタイトスカートとかでは仕事しづらいですね。
立ったり座ったり、膝付いたりすることが多いので。
536 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/20(金) 12:54:15 ID:+DUn9Kg+
楽な仕事と思われやすく、
確かに楽な仕事で高給とっている人も多いです。
しかし実際によいサービスを提供しようと心がけたり、
努力している若い職員さんなどは
自分の力でPCやデータベースの研修受けたり
残業して他の図書館のことを調べたりと、
かなり努力されています。
どこもそうでしょうが、アンバランスな職場ですね。
543 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/20(金) 22:35:58 ID:eCW194ie
>>527
実は公共図書館の正職員でした。
職場には接客担当の嘱託さんと、正職員が半々くらいいました。
嘱託さんは、採用試験の時に司書の資格を持っていないと
落とされるので、100%司書。
だけど、正職員は必ずしも司書の資格は持っていません。
新採用の時に「司書の資格持っているので、ぜひ図書館へ配属して」
と懇願すると、配属されることが多いようです。
男性職員はほぼやる気無い感じ、
女性は一度配属されるとやる気になる人が多かったです。
私は無資格でしたが、市の予算で図書館情報大学に
司書講座を受けにいきました。1ヶ月の出張です。(ひどく楽しい)
仕事の内容は、本の貸し出し、返却、
問い合わせ(レファレンス)のほかに、本を選んで購入する(選書)、
それを受け入れて貸し出しできるようにする(受け入れ)、
その他に予約業務があります。
最近はどんな小さい図書館でもAV資料を貸し出しているので、
AV担当者が、本と同様に上記の業務を行います。
また、子ども向けには、本に親しんでもらうために
「お話し会」や本に則った実験や遊びの会なども行います。
業務が暇な時は、
書架をまわって「書架整理」をするのが常でした。
これがなんとなく楽しい。
ラベルに従って、間違っている本を抜いて
正しいところに移すのですが、
なぜかマニアックに愉しみを覚えたものです。
大変なのは、やはり力がないと勤まらないというところで、
新聞の縮刷版を書庫(3階)から一階のカウンターまで、
半年分運ぶなどというのは、日常茶飯事でした。
縮刷版は1冊2キロくらいあったと思うので、12キロですね。
いかにたくさん持てるかというあたりを競い合っていた気もします。
力仕事&汚れ仕事なので、ほとんどの職員はふだん
ジーンズとエプロン、スニーカーといういでたちです。
大学図書館とかはちがうでしょうけれど。
546 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/21(土) 00:33:02 ID:ddb0ALxU
>543
実体を知らないからちょっと失礼なことを
言ってしまうかもしれないけど、
率直な疑問として、
司書の業務になんで資格がいるのかわからんのよね。
そんな専門知識っているの?
確かに本の知識はないとダメかもしれないけど、
それくらいやっていけば身につくような気がするし…
普段から本が好きなら詳しい人はいるだろうし…
基本的にビデオレンタルの兄ちゃんとかと
仕事的に変わらない気がするんだけど、
貸すものが本だってだけで。
どうして資格がいるんだろう?
ホント無知で、勘違いしまくりだったらすまん。
教えて。
552 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/21(土) 01:44:24 ID:7M7kVb7o
>>546
何かのテーマについて調べたり、論文書こうとしたりするとき、
司書の人が相談に乗ってくれるんだよ。
資料を提示してくれたり、情報収集方法を教えてくれたりする。
蔵書の価値を把握して、正しい取扱いしなくちゃいけないし、
限られた予算で最適な品揃えしなくちゃいけないし、
司書って知識豊富じゃないと勤まらないと思ってたけど、
そう思わない人もいるんだなー。
589 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/01/23(月) 21:38:53 ID:3knqYZh2
>>546
>>543です。
司書の資格で一番重要なのは、実は
「どこにどんな本があるか、どんな図書館でもわかる」
ということだったりします。
「日本十進分類法」という本があり、
図書館のすべての本はその分類に従って並べられています。
なので、一般的にどんな図書館でも
「この本はここ」という確信を持って探しにいける訳です
(中には専門図書館などで、特殊な分類をしている図書館もあります)。
皆さんも、行ったことのない本屋さんでは、
本を探すのが難しかった記憶があるのではないでしょうか。
しかし、図書館は違うのです。
本屋さんと図書館の違いの大きいところは、実はここなのです。
皆さん方の一番誤解されている点は、司書だからといって、
本自体に精通しているわけではないということです。
もちろん、仕事柄、本に触れる機会は多いですし、
本が好きな司書が多いことは確かなのですが、
たくさん書名を覚えていれば調べもの(レファレンス)が
早くできる訳ではありません。
「こういった調べものには、こんなレファレンスツール」
ということを覚えている方が、実は有能な司書なのです。
最近は、子供達に
「調べものをするために図書館に行く」という宿題も出るようで、
そのための本も販売されているようです。
次世代の子ども達に、図書館を有用に使ってもらうために、
司書も協力しているはずです。
その他に、皆さんのおっしゃるように、
レンタルビデオ店の店員のようにどんな本が売れているのか、
需要があるのか、売れていなくても良い本はないか、ということを、
自分自身のアンテナを張って調べることもします。
ただしこれは、業務のほんの一部でしかありません。
あと、司書は「免許制」ではありません。
講座を受講して、単位をもらえばそれで資格を有することになります。
ゆえに、世の中には司書が掃いて捨てるほどいるのですが、
上のような仕事を、資格を持っているすべての人ができるとは限りません。
業務の中で学んでいくことも、とても多いのです。