【スレ35】地方出向中の40代のキャリア官僚
344 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/06/21(土) 13:24:15 ID:siJJ4ZZj
キャリア官僚の方いますか?
ノンキャリとの人間関係とか派閥の話、ものすごく聞きたいです。
20代で管理職ですよね?部下が全員年上とかあるのかな?
周りが自分に気を使っていることをひしひしと感じる?
360 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/06/23(月) 03:21:03 ID:RgellFIy
>>344
とある県に部長で出向中の40代某省キャリアです。
自分は20代で管理職というのは経験しませんでしたが、
本省の時は筆頭課長補佐だったので、課長の指示で
親ほどの年齢の方々に仕事をお願いするということはよくありました
(大体、キャリアが20代で筆頭補佐に上がるのに対し、
ノンキャリアは40台後半~50台で班長(各班の補佐)になります)。
接し方は本当に人により様々ですが、おおむね周りを見ていると、
職務と割り切って一方的に「命令」するタイプと、
人間関係で回していくタイプといるように思います。
自分は後者で、できるだけ各班をサポートする立場で
「指示」というよりは「相談」という感じでやっていました。
各班の飲みにも可能な限り参加していましたので、
財布はいつもすっからかんでしたが、
年上の班長さんには可愛がられていたように思います。
(これは、自分の省が一家意識が強いのと、
ノンキャリアとの学歴差が非常に大きいのに救われていた面があります。)
ただ、人事評価は仕事本位。
嫌われようと好かれようと、
各省折衝や与党調整をうまくこなすことが重要です。
他方、県の仕事では正直、きちんと仕事をしようとすると
キツイなぁと思う部分があります。
2年程度のお客さんとして帰るつもりならいいのですが、
早慶や地方帝大、また東大や京大卒もいて、
本気で動かそうとすると、張り合う人は厳しく張り合ってきます。
案件や制度に関する勉強はもとより、
省庁や与野党の人脈、コネクションは不可欠です。
(先輩を見ていると、とことん張り合った人と
結果的に良い形で長い付合いになる例も見ているので、
自分もあまり気にせず、言いたいことをどんどん言っています)
お答えになっているかどうか分かりませんが、
一例としてはこんなものでご勘弁を。
361 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/06/23(月) 05:08:47 ID:Dt1nKPsC
>>360
「張り合う」という中には、いじめみたいなものもあるんですか?
364 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/06/23(月) 16:44:36 ID:PSWCVApq
>361
360じゃないけど対行政の手続きをやってる者ですが、
張り合うとは、
Aという取り扱いに対してBという方法でやりますよ
→いやCの前例に準じDの方法でやるのが、
効率も良いし、法の主旨にあっている
→いや、E局からの依頼でそれは、、、以下ループ
で自分の主張を通すため、法令や事例を調べまくって、人を上手く動かして
そうすると結構互いに認める部分が多くなり、、、というやり取りだと思いますよ。
そんなやりとり時々見かけますわ、
365 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/06/23(月) 19:32:40 ID:SEBHiTPI
そういうのもいいけど、そういう人達に「予算」について聞きたい。
なんか「予算を使い切らないといけない」みたいな感じがあるから、
いわゆる税金の無駄遣いが発生してるよね?
その理由は、「予算を使い切らないと、来年の予算が減らされる」とか言うけど、
この慣習ってなんとかならんの?
予算が余ったんなら返上するっていう事はできないの?
369 名前:360 2008/06/23(月) 23:12:05 ID:RgellFIy
>>364
そのとおりです。
分かりやすい説明ありがとうございます。
>>365
最大の問題は、
「役所が予算の使い方に本当に無頓着」ということなんですよ。
今でこそ財務省も予算執行調査なんてことをやって、
使い道を分析し、無駄な予算を削ろうということをやっていますが、
だいだいの役所は、来年の予算をどう増やそうか、
役割が終わった予算枠をどう名目を変えて延長しようかということに、
それこそ大変な精力と若い人材を投入するんです。
ええ、私も本省の頃はそうでした。毎日2時、3時までの資料作りで。
実感としては、そうすることで、
本来一番大切な「予算をどう使うか」にリソースが集まらず、
キャリアも関心を示さない以上、組織としては
「とりあえず使ってしまえ」というルーティンになっていると思います。
変な話で、政策的に今特に重要でない(旬でない)ものについては、
サンセット的に一律10%削るというやり方が、
結局一番効果的だったりするんですよ。
強制的に削れば、必然的に本当に必要なものしかやらなくなっていきますから。
でも、これは既に今も予算編成で財務省がやっていることなんです。
じゃあ、何で変わらないのかって?
それは、削ったのにほぼ見合う額を新規枠として戻すからなんですよ。
それを取りにいくのが、上で述べた
「来年の予算をどう増やそうか、
役割が終わった予算枠をどう名目を変えて延長しようか」
という努力です。
自分で言ってて何ですが、無間地獄という感じがします。