【スレ38】豪雪地帯に住んでいる人
570 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/10(水) 22:50:55 ID:d3nZA0l8
豪雪地域に住んでいる人の冬の暮らしが知りたい。
雪下ろししないと本当に家潰れちゃうの?
北国の人にとっては雪が積もることなんて
珍しくもなんともないのかもしれないけど、
雪がまったくといっていいほど降らない
地方に育った自分にとっては
どうやってあの大量の雪と付き合ってるのか気になる。
572 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/10(水) 23:46:46 ID:IC4XPCc9
>>570
豪雪地帯に生まれ育った者です。
雪下ろしをしなければ家は潰れます。
積雪の重さというものは凄まじく、屋根の雪を放っておくと
家中の戸が軋んで開閉が出来なくなります。
更に放っておくと凍結して硬くなった積雪の重さに耐え切れずに
家が押し潰されるように壊れます。
屋根の雪下ろしがなくとも、
冬の日は毎日朝五時に起きて家族総出で家の周囲の雪かき。
そうしないと車も雪に埋まっているし、道も作れません。
そして仕事から帰った後もまた積もった雪を片付け、
雪道に残るわだちを綺麗にならしておかないと、
次の日の朝には凍結するので車が出られません。
大きな車道にはラッセル車が通って雪をのけていくけど、
家の前に大きな雪の壁が出来ているので、
それも綺麗に片付けなければいけません。
そんな面倒なことが春まで毎日続きます。
今は暖冬もあってそれほどではなくなったけど、
雪を捨てる場所がない我家では
屋根の雪を下ろしたら家の周囲にたまるだけでした。
なので家の中は昼間でも真っ暗。
二階から出入りする構造ではない家だったので、
玄関まで雪の階段を作って出入りしていました。
573 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 00:07:12 ID:BFv6pDFe
豪雪地帯住人です。
一晩で大人の膝丈以上積もることがある土地柄です。
>570
マジで屋根が潰れます。
でも屋根(建物)の強度や設計の仕方によるでしょう。
最近の地元建築会社・工務店なら地元の雪がどう降るのか、
どういう雪質かを知り尽くしているので、
そのあたりを考えた設計にしています。
(残念ながら全国に名を馳せているハウスメーカーは
『耐震』ばかりを売りにして『耐雪(地元の気候)』はあまり考えていない。
もちろん『耐震』も必要不可欠なわけだが)
では落とした屋根の雪(および家周りの雪)はどうやって処分するか?
空き地がある、近くに排雪場所があるならともかく、
そんな場所がないという人は
>572さんのように自分の敷地内でなんとかする、というのが現状です。
隣の敷地には絶対、何が何でも捨ててはいけません。
屋根の傾斜によって、そこに積もっていた雪がすべり、
隣の敷地へ落ちてしまった。
これがもとで隣人とトラブルなんてこともよく聞く話です。
雪は綺麗なだけでなく、「白くて冷たくて邪魔なもの」です。
そして、排雪場所には看板が立ってあるんですが、
表記が「雪捨て場」となっている所もあります。
「捨てる」つまり「ゴミ」と同じです。
576 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 01:02:30 ID:IKG9Ak9R
質問
一年に何回ぐらい雪かきをするの?
学校が豪雪で休みになるのは何回ぐらい?
588 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 10:30:03 ID:s+NdyGKS
>>570
豪雪地帯に引っ越してきたものです。
過酷な環境を覚悟していましたが
住居や地域によってかなり違うようです。
なので自分の周囲での雪との闘い。
・融雪装置つきの家なので、雪かきは全く必要なかった。
駐車スペースも地面の下にパイプが埋め込んであって
雪が積もらない仕掛け。
屋根にも装置があるらしく、ドーンと落ちずになんとなく溶けていく。
窓は気密2重サッシなのですきま風もなく、
靴下もなしの薄着で過ごせるオドロキ。
・わりに中心地に住んでいるので、
歩道にも融雪装置があって長靴なしで普通に歩ける。
数年前までは歩道が雪捨て場になっていて、
歩くのに難儀したということ。
・道路の雪は、幹線道路や大きめの道路なら、
市町村から派遣の大型除雪車やブルドーザーが除雪。
私道や細い路地は、町内会単位で業者にきてもらうらしい。
大きめの敷地の家では自宅に除雪機、
コンビニではオモチャのような小型ブルが備品のように備わってる。
ちなみにブルドーザーは、こちらでは「ブル」と呼ばれる身近な存在。
・車両通行の少ない深夜が除排雪の時間。
10時過ぎから深夜までUFOのような轟音が響くのでビックリした。
20tダンプや大型ブルが走り回る世界は人間が小さくみえる・・。
それに合わせて個人宅も雪出すために
夜中にごそごそやらなくちゃならない。
無言の掟やトラブルも多いらしく、
新しい家はほとんど融雪つきにしてるのが現状。
589 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 10:31:00 ID:s+NdyGKS
・雪かき道具いろいろ
「雪ベラ」
長い棒にプラスチックの板がついていて、
差し込んで放り投げたりできる。軽い雪用
「スコップ」
固くしまった雪を扱える金属製。
軽いけど割れやすいプラ製とある。
「つるはし」
固く凍りついてしまったら、これでコツコツ割って砕くしかない。
工事用品と同じ
「スノーダンプ」
集めた雪を運ぶ小型のそり。
昔はママさんダンプと呼ばれて顰蹙を買う
「スノープッシャー」
雪を押して寄せていくもの。
手動式のブルドーザーみたいなもの。
「スノーブラシ」
積もった雪から車を救い出す必須ツール。
フロントガラスの氷をガリガリできる。
「スノードロッパー」
落ちそうな屋根雪や危険なつららを落とす。
高枝切りハサミの雪バージョンみたいなもの
義務だと思わないと雪かき(たまに知人宅を手伝う)は楽しいものです。
590 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 10:40:27 ID:s+NdyGKS
>>576
>一年に何回ぐらい雪かきをするの?
雪が降れば毎回。
10センチ以下なら放置できなくもないが基本毎回。
毎日降れば毎日。ドカ雪なら数時間おき。
これは重労働だと思う。
>学校が豪雪で休みになるのは何回ぐらい?
雪で休みということは基本的にないと思われ。
よほどの交通障害(電車事故など)があれば休校するかもしれない。
ちなみに雪による渋滞で雪国では
「約束の時間」という縛りがゆるーくなるw
「スマンスマン、渋滞ひどくてー・・」が言い訳にできる。
しかし遅くなるのがデフォであって、
まず中止にはならないというのがミソ。
591 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 10:42:55 ID:s+NdyGKS
追記
学校は暖房費かかるし、冬季休みが長いらしい。
(オレ子供いないんで詳しくない)
そのかわり夏休みは短い。
603 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 18:00:45 ID:yiLgc2he
雪積もると車線が見えなくなるってんで
免許取るなら冬がいいとかかんとか…
自分は免許ないからよく分からないけど
実際のところどうなんでしょう>雪国の方
606 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 18:52:49 ID:3FuprOsB
>>602
雪積もると格段に危険度・難易度が上昇するので
可能な限り冬を避けて受講する人が多いです。
でも夜間教習と雪道教習をそれぞれ一回ずつ
やっておいたほうがよいと言われてました。
雪つもると道路の両端に除雪された雪の山ができるので
道が狭くなってるし、それで車線がみえないので、
だいたいこの辺でいいかな?って車幅感覚を要求される。
もともとの道の半分くらいになってて
もとの車線なんか関係なくなってるところもあるし。
轍ができてハンドルとられるし、すべるし、渋滞するし、
視界悪いし、全部白くなってるから
運転に慣れてないと状況の把握ができなかったりする。
運転に慣れてる人でも雪道はそれなりに注意して走らないといけない。
ただ、雪道教習のときは超安全運転を細かく指示されるから
あんまり失敗しないし、コースを簡単な道に変更することもあるし、
教官のはんこが甘くなる傾向はあるかも。
予定のコースの半分までいかないうちに
渋滞で時間が押して引き返すことも結構ある。
だから雪道のほうが免許とりやすいというのも
あながち嘘ではないかも。
でもペーパーじゃなくて本当に運転するつもりの人は
なるべく積雪の時期に重ならないように教習受けるよ。
それで、免許とったあと、初めて雪道を運転するときは
近所とかで練習してから遠出する人も多いです。
610 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 19:09:08 ID:R7vwT806
>>576
572です。
屋根に雪が積もり、
家が軋んできたら毎日でも雪下ろしは行います。
現在六十代の父が若い頃は更に豪雪で、
夜眠っていると家が次第に降る雪の重さでミシミシ軋んできて怖いので
起きて暗いうちに雪下ろしをしたそうです。
そして一休みしてご飯を食べている間に、
また同じだけどっさり雪が積もっていたとか。
それと豪雪で学校が休みになることはまずありません。
電車やバスなど、通学に交通機関が必要な場合は
多少降雪によって遅れることもありましたが、
みんな休むことなく通っていました。
613 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 19:25:08 ID:exdAbsEZ
>>606
うち北陸だけど高校では
雪の季節に免許取れと言われていた。
むしろ急がないなら夏休みの方が甘くて
免許取れやすいと言われてたし。
天候や時間帯を変えて雪との対処法を習った。
(わだちにハマった時や、積もってるときの道幅の感覚
みぞれ・ボタ雪・積雪してるけど晴れててまぶしいなど
天候による運転の違いなど)
自分が取ったときは雪が多い年だったから、毎日gkbrだった。
たぶん自分より教官の方が毎日怯えてただろうけどw
雪の日に高速実習が本当怖かった。
自分の通った数分後に、トラックが事故起こして
7台巻き込む玉突き事故やったらしいから。
うちの教習所の珍しいことしたら、
スキー場までの道を練習することかな。
取ったらすぐお前ら行くだろとすっかり見透かされてて
チェーンのつけ方の他に、
ここのランチがウマいとかの情報付きで実習w
616 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/11(木) 19:49:29 ID:SL48DQkj
>576
雪の多い地域にいたけど、
うちは完全休校になったのはめったになかったと思う。
それよりも途中で休校になったのが月に2~3回前後。
校舎から校庭挟んで向こう側にある木が見えなくなったら
緊急下校というルールがあったので、
吹雪がすごくなると先生方に招集放送がかかり
wktkしながら今日はこれで帰れそうだとか思ってた。
なんですぐ休校かというと、吹雪がすごくなると
二時間に一本程度走ってる電車がさらに来ない
っつーか運転見合わせになるので、
そうならないうちに生徒を帰す必要があったから。
10kmくらいなら気力で歩いて帰ったりする。鼻水が凍る。
家にカーチャンとかがいて、お迎え来てくれた時は神だと思える。
一番ひどかったのは、朝からけっこう吹雪がすごくて
始業時間になっても半数弱の生徒しか登校してこられなかった時。
その後20分遅れで先生がやってきて朝のHRするも
「今日はこれでおしまい、気をつけて帰れ」と解散になったw
ちなみに電車通学の生徒は昼ごろようやく駅についたら
駅員さんに○○高校今日はもう終わったよ、と言われたらしい。
んで帰宅しようにもなかなか電車がこなくて、
結局家についたのは通常とかわらず夕方だったとか。
中学より高校のほうが下校率高かったように記憶してる。
たぶん電車通学の生徒が多くなるから。
666 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/12(金) 11:17:12 ID:b4fp8BiI
豪雪地帯つながりで思い出した。
小学生の頃、上の兄がスキーで骨折し、
父が車で登下校させてくれたので
下の兄と私もついでに便乗させてもらってた。
そうしたら、駿足を誇っていた私は
次の春の運動会で、並みのタイムに落ちていた。
雪をこいで歩いての登下校が、
どんなに足腰を強くしていたのか実感させられた。
667 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/12(金) 11:39:08 ID:t0/etkcS
雪をこいで歩く???
手をオールのようにバタバタさせてっていうか、
雪の中を立ち泳ぎしながら手がクロールの状態?
素でわからない@高知県民
668 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/12(金) 11:50:35 ID:gH0L/5jI
>667
豪雪地域では、
除雪されていない雪道を歩くことを「雪をこぐ」といいます。
手がクロールというわけでは無いけれど、
膝から下の足で水をかくように雪を押し分けて歩きますので、
こぐというのかも知れません。
814 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/16(火) 10:16:57 ID:HIClUzNt
雪国祭りに乗り遅れたw
村おこしについて。
ちょっと特殊なバイトで
村おこしを手伝う系の仕事を住み込みでやってたことがある。
だいたいにおいて豪雪地帯っていうのは
人口減少が激しくて税収入が減って
生活レベルが下降の一途・・・というところが多い。
ある豪雪地帯の村ではこのままでは十数年で村消滅か?
みたいな危機になると計算されていたのだが
青年団と子ども会の聖少女会の連中が頑張った。
(どれも該当年齢の人間はほぼ強制参加。無視したら村八)
各回のメンバー全員に強制で
「村おこし案を一人最低3つ出せ」と指示。
しょうもない案を削って吟味を重ねていった結果
“無駄で邪魔でしょうがない雪をつかって村おこしを”
ということで雪だるまで村おこしをすることにした。
815 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/16(火) 10:25:44 ID:HIClUzNt
その村では毎年ある期間、村の全戸に対して
「家族人数分(ペット含む)の雪だるまを作れ」という強制任務がくだる。
5人家族と犬一匹と文鳥3羽分の雪だるま、みたいな感じに。
高齢者など、自力作成できない人は前述の会や団に頼んで任務遂行。
そして全ての雪だるまの腹に穴をあけて夜にはそこに蝋燭を灯す。
「雪だるまウィーク」とか「雪だるま祭り」と称して宣伝した結果
見事に村おこしが成功し、今では冬の風物詩、観光名所として
旅行会社のパンフでツアーがくまれるまでになった。
毎年資産減少と豪雪に苦しめられていたのに
その雪を逆手にとって見事に村おこしを成したことについて村長は
「下手な鉄砲も数うちゃあたる。3人よれば文殊の知恵。
ワシらは何ももたん田舎もんだが人間の懐だけはあるでよ」
と語った。
本音部分を要約すると、
村民に対して案を出せとか、雪だるまを作れ、とか
強制発動するだけのまとまりが村にあるから
なしえたことだということ。
816 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/16(火) 10:30:50 ID:HIClUzNt
ちなみに同じように
豪雪地方でも気温や雪の質によって雪かきの大変さはかわる。
例えば北陸のように、
もともとの雨量が多いせいで豪雪地帯となっているところは
雪が重く粘り気があるため雪だるまなどを作りやすい雪質。
いわゆるベタ雪。
実は気温そのものはそこまで低くないので
屋根や道路に対しては雪を水で溶かす仕組みの融雪装置が使える。
元々水気を多く含んだボタ雪なので溶けやすいっていうのもあるし
最近では道路だけじゃなく屋根の上に設置しているところも増えた。
熱で溶かす融雪装置とちがって、水を使う融雪装置の場合
雪解け水を利用できるので安上がりなため普及している。
ところが気温が低いせいで豪雪地帯となる北海道などでは
水分をあまり含まない、いわゆる粉雪が多い。
サラサラの粉雪は量があるとただでさえとけにくい上に
気温のあまりの低さに水をまいたりしたら即凍結してしまうから
水を使う融雪装置のようなものが使えない。
一部の重要箇所等には熱を使う融雪装置が設置されるけど
費用がかかりすぎるためにほとんどない。
だから北陸の雪祭りは雪だるまで、
北海道の雪祭りは氷祭りということになる。
817 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/16(火) 10:41:49 ID:pJLSbafY
>>815
それはどういった金の流れで村おこしになったの?
村に旅館とかがあった?
828 名前:おさかなくわえた名無しさん 2008/12/16(火) 12:58:01 ID:HIClUzNt
>>817
旅館と民宿とスキー場がある。
あと、近くにカモシカやサルが見られる観察舎なども整備して
年々スキー客減少の一途を辿っていたのに歯止めがかかった。