【スレ17】自殺未遂が原因で精神科病院の閉鎖病棟に入院していた人
102 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/09/30(土) 23:05:02 ID:hXjnUMRF
鬱による自殺未遂で、
精神病院の閉鎖病棟に3ヶ月ほうりこまれました。
まわりは、状態の悪い統合失調症、措置入院、などの
ヤクザのような人ばかり
最初の3日間は、独房にはいりましたが、
そのうちフロアーにでてもいいことになりました。
もう一生お世話になることはないと思いますが、
なにか質問ありますか?
103 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/09/30(土) 23:09:01 ID:vsfdFNQs
部屋の様子とか、周りの人の様子とか。
生活とか。好きに語ってくだちい
104 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/09/30(土) 23:25:37 ID:DLBdpVJj
>>102
外部の刺激に一切反応しないような
重度の統失さんは見ましたか?
107 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 01:28:38 ID:W+4ZG4LQ
>>102
もうお世話になることはない、ということは
鬱病は完治されたんですよね。
鬱は普通に治療受けたら治るものなのですか?
109 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 09:32:14 ID:hy+9Diue
>>102
1日の生活を聞いてみたいです。独房と普通とで。
110 名前:102 2006/10/01(日) 10:02:43 ID:/IMtP4xS
おかげさまで、もう復職できるようになりました。
鬱は「完治」というより、上手に自分の性格をふりかえりながら
つきあっていくもののようです。
ちなみに「監獄」=閉鎖病棟、「普通」=解放病棟、と正式には呼ばれており
わたしのような自殺の危険の高いもの、周りの人間を傷つけるようなものは
「独房」=保護室に入れられます。
保護室は、監視カメラ付、柵、ウレタンマット、トイレがあります。
トイレは囲いなどありませんし流すのは外から職員がします。
最初は驚きますがすぐに慣れます。
時計もあったらしいのですが、わたしの独房からは見えませんでした。
保護室のなかは、8つ部屋があり、状態の悪い患者さんでいっぱいでした。
ドアを蹴り続ける。かんごしさーんと叫ぶ。
ずっと「殺す殺す」とつぶやく声であふれいました。姿はみえません。
あまりの環境に、ああ、もう人生が終わったんだとおもいました。
これが1週間です。
朝、検温。投薬。食事(トレーにのせられたパンやバナナ、牛乳)
昼、投薬。食事
夜、投薬。食事
お風呂にははいれませんした。あと、傷口の消毒などが主でした。
めがねなど、体につけるものはすべて預かり。怯えてすごす1週間でした。
111 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 10:10:49 ID:W+4ZG4LQ
なるほど、まずは自分自身を理解することが大切なんですね。
しかしそんな常に監視されてる状況下だと、更に悪化しそうだ…
112 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 12:17:32 ID:/IMtP4xS
とりあえず状態を「落ちつかせる」ことだけが目的ですね。
保護室からでられた後でも、
閉鎖病棟では「躁鬱」の人が躁転してしまったとき
(ものすごいハイテンションになり、歌ったり踊ったり暴れ始めたりなど)
一時的にその状態をやり過ごすために、保護室行きになるようです。
周りも病んでますから、すごく影響を受けやすいので、
それを避けるためもあるでしょう。
監視されているような気はありませんでした。
それどころじゃないというのが、本音ですが。
統合失調症の方が、幻聴みたいので
「マイクがついている、スパイがいる」などと病室に入り込んできて、
荷物をあさっていったり、長い人が私物を物を盗んだりということは
日常茶飯事だったので、監視カメラがついているほうが安心だと思います。
ちなみに閉鎖病棟には、監視カメラはありません。
113 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 13:03:24 ID:/IMtP4xS
【閉鎖病棟の一日】基本編
8:00 起床・検温(各自ベッドで待機)
9:00 朝食(メニューが1週間ぶん貼ってある、結構ウマー)
9:30 服薬(ベッドにて、看護士さんの前で飲んでみせる)
12:00 昼食(うどんが多い)
15:00 おやつタイム(病院の売店に週1度、介護者付でいける)
16:00 面会終了(基本的に肉親のみ)
18:00 夕食
20:30 服薬
21:00 就寝
お風呂は2日に1度、狭い浴場で交代に入る、介護者付。
買い物は週に1度、病院内の売店で2000円まで。
洗濯は、コインランドリーあり。
共同フロアーにテレビがあって、朝は7時から夜21時までみられる。
散歩は、できない。日光を浴びないのがこんなにつらいとは知らなかった。
114 名前:102 2006/10/01(日) 13:09:31 ID:/IMtP4xS
これ以外の時間は、ただひたすら寝るか、本を読んだり音楽を聴いたりです。
あまり周りと係わらないように、距離をとって、タイクツをしのぎます。
一番長い人は、5年いるといっていました。
年金と保険でじゅうぶん生活できるので、退院する気もないとのこと。
(それでびっくりしていた自分はまだ甘かったのですが)
統合失調症、鬱、自殺、人格障害、たぶんシンナー中毒など、
みんな一緒くたになって収容されていますから、
貴重な体験だったと思います。
看護士さんは男性がほとんどで、体力勝負のような場所でした。
117 名前:102 2006/10/01(日) 20:31:47 ID:/IMtP4xS
生活リズムなどはほかの病院と変わらないと思います。
病棟内からでられない・窓は開かない。
閉鎖病棟は、病室もそれほど汚くはありませんでした。
開放病棟は、ごきぶりと糞便の匂いが・・・それはまた書けたら書きます。
やはり精神病院なのは、
毎日事件が起こること、ものすごくウルサイ、
すごい人がいることでしょうか。
とりあえず、もう入ってしまったので
ここでなんとか暮そうと私は思いました。
もう一生でられないと勘違いしてましたが、
この手の病院は「とにかく3ヶ月」は
初診の場合入院させておくのだそうです。
(退院のとき医者にききました)
目だった症状の重い方
○ウヒャヒャヒャ君(10代男性)
いつも甲高い声で笑っていて、見舞いに来る方にも聞こえるほどの音量です。
彼専用のちらしがあってそれをいつもやぶいています。
一人で食事や排便ができない。よく全裸になっている。
突然、病棟内を往復して走るなど。
○アイドルちゃん(30代女性)
とにかく寄ってきてしゃべる。すべて嘘、躁が激しく、
会話していてもいきなりキレて次の瞬間には抱きついてきたりする。
盗みを何度もする。いわゆる人格障害。
1日30件ぐらい電話をかけて、その度に喧嘩をしている。男性を誘う。
(トイレで行為中を看護士さんにみつかり、保護室に隔離)
自分がアイドルだと妄想
118 名前:102 2006/10/01(日) 20:33:14 ID:/IMtP4xS
○ババちゃん(60代女性)
いつもウンコを隠し持ち、誰かにぬりたくろうとする。または食べる。
それを察知するのがみんなの日課になっている。
○ジュリー(40代男性)
会話はできない。いつも沢田研二の「勝手にしやがれ」を勝手に作詞して歌う。
目が覚めてから寝るまで誰もとめられない、歌詞がすべて放送禁止用語。
○親切さん(40代女性)
見た目まったく普通の人。
会話などもお上品な奥さんのようである。被害妄想があるらしく
「家族が自分に殺人光線を浴びせるんですよ、困りました」などど会話される。
ときどき焦点があわなくなり、ドアに向って
「ここは精神病院ですよー!」と1時間ほど叫びつづける。
ときどき箸で刺そうとする。でも、お上品にみえる。
○ヤンキーくん(20代男性)
もろヤンキー。まるでチンピラでした。
薬をやっていたらしく措置入院だとおもいます。本人はまるで自覚がない。
食事を食べない、催眠剤のみほしがり、もらえるまでは動かない。
生活規則はほとんど守れない、患者をいじめる、自慰をどこでもする、
看護士に反抗する。私がいる間に「強制退院」となりました。
これを食らうと二度とその病院では入院できません。この病院が5件目。
退院後もずっと病院にきて、ベンチで過ごしていたようです。
119 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 21:01:06 ID:4tg3JsfP
親切さんが際立って怖いなあ。
例に挙がってる人は、男女いるようだけど
同じ建物に男性も女性も入院していたの?
トイレで行為を見つかった、と書いてあるからびっくりした。
121 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 21:26:49 ID:1EAy57AH
ジュリーの歌を聞いてみたいw
123 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/01(日) 22:12:05 ID:32/JqngE
>>114
統合失調症とか人格障害って
病識がない人が多いらしいけど、
入院で病識を持ちある程度直って退院するの?
127 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/02(月) 00:06:17 ID:1vSb3kyf
壮絶…まさにスレタイ通りの生活。
親切さんなんか普通に街を歩いてそうなのが尚更怖ェ(((゜д゜;)))
そして102さんが経験をここまで冷静に書けるのが素晴らしいと思いました。
回復おめでとう御座います。
差し支えなければ102さんの入院当時の病気の度合いや、
臭い?解放病棟のお話も聞きたいです。
132 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/02(月) 11:02:08 ID:GkWfAfpK
>>118
精神病院の医師が大変そうなことってどんなことがありますか?
いろんな患者さんがいらっしゃるけど、
医師はなれてていちいち気にしないのかな。
例え糞をぬりたくられたとしても・・?
134 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/02(月) 12:25:48 ID:ByFSffQD
うちの旦那も精神科に勤めてから鬱病になりました。
2年ほど自宅療養の後に内科勤務に転科して、
なんとか鬱が回復してきている最中。
>>132
うんこ関係は内科の痴呆が進んじゃった患者さんも
壁一面に塗りたくったりしてたりもあるので耐性があるみたいです。
時々「白衣についちゃったよ~」とか言ってたりすることもあります。
躁鬱は病気と割り切れるので(あまりにもあり得ない行動で)
それほど負担じゃなかったようですが
ボーダーの人を担当するのはきつかったようです。
137 名前:102 2006/10/02(月) 20:08:36 ID:ptm+BzJt
うわ。すごいレスが、ありがとうございます。
貴重な体験と思っていましたが、
これほどまで皆さんの興味をいただけるとは思ってもなかったです。
「おもしろい」と思ってもらえれば幸いです、
おもしろさに変えないとやっていけません。
私自身は、職場の過剰労働とストレスで3年ほど前から、
鬱病と診断されてクリニックに通っていました。
耐え切れなくなり自殺を図り、精神病院へ保護という形でした。
直前まで普通に働いていたので、
周りはなにがおきたかわからなかったと思います。
わたしも入院してみるまで、
精神病院にとても固定されたイメージがありました。
入ってしまえば、というか、
あっち側にいってしまえば「こっち側」なんですね。
症状はさまざまですが、
状態(この言葉がよく使われていました)が良いときは
素晴らしい優しさや美しさを持った人であったりします。
異常と正常はよくわからんという結論にして、
そのとき、その場を過ごして、静養をしていました。
いろんなことが起きているほうが、まだ生活に張りがあったぐらいです。
あ、ババちゃんがうんこもってきたー逃げろーとかいいながら
病棟を逃げるのもなんだか楽しい思い出になりました。
私が「健康」になったのを感じます。
138 名前:102 2006/10/02(月) 20:24:10 ID:ptm+BzJt
精神的な病にもありとあらゆるものがあるので、
ひとくくりにできませんが、閉鎖病棟はまさに「ひとくくり」で暮しておりました。
(普通の病院なら、心臓病の人と骨折した人の病室が同じようなもんです)
家族トラブルで避難のため入院している主婦の方もいましたし(3日で退院)
深夜に錯乱状態で、男性看護士5人にとりおさえられながら、
保護室に入る方もいました。
1週間のうちに、出たり入ったり忙しい人など。
開放病棟に移ると、
20年以上、病院の建物と同じぐらいの年月(40年?)
住んでいる患者さんがあふれていました。
外出できるのに、誰も外出しません。
高齢者のみで、介護が主です。
社会にもう戻れないと悩むのは、そこからでした。
139 名前:102 2006/10/02(月) 20:36:09 ID:ptm+BzJt
ここでもいろんな人間模様。
○深夜のマコさん(50代女性)
24時になると私のベッドに、甘納豆をもってくる。毎日。
理由はわからなかった。
○エリート嗜好のナカタさん(60歳男性)
最高学府卒業、その後入院。英語で医者としか会話しない。
ときどき「私どうです?哀れでしょう?」と聞いてくる。
○ハンサムツトムくん(50代男性)
ごっつ男前、10代からずっと入院。ときどき魂がでちゃう。
夕方になると「もう社会にでられないのかな」と泣く。
○マイペースゆりさん(40代女性)
昼夜逆転生活、なんでも終わった時間にやってくる。
そのせいで病棟内で嫌われていたようです。しゃべりも一方通行。
141 名前:102 2006/10/02(月) 20:49:54 ID:ptm+BzJt
このままだと「メンタルヘルススレ」になってしまいますので
私の回想はこのぐらいで終了させていただきます。
わたしがよく思うのは、今書いていることは、おもしろいのだろうか?
人に読んでもらっていいことを書けているだろうか?ということです。
体験を書きためているのですが、それを人に読んでもらおうとすること自体が
「異常」じゃないのか?と思うことがあります。
それでも書くことで、楽になっている部分があるんでしょうね。
客観は、精神衛生の友かもしれません。
個々のレスは、大きくまとめて後日させていただきたいと思います。
興味をもって頂いてありがとうございました。
142 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/02(月) 20:52:22 ID:7qT5i+nR
その素晴らしいネーミングセンスは
102さんのものなのでしょうか?
それとも皆が広く利用されているものなのでしょうか?
もし共通のニックネームなら
102さんはどんな名前がついていたのだろうと思ってしまうw。
157 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/03(火) 01:41:32 ID:U4p3D1lo
102さんって、SEじゃなかろうかと思うのは俺だけ?
158 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/03(火) 02:15:12 ID:HZZXfvcg
私の入っていた閉鎖病棟も男女混合だったよ。
男子2階、女子3階に別れていて、食堂は3階にあった。
階段は昼間だけ解放されていて行き来自由(異性の部屋へ入るのは禁止)。
どちらの階にも娯楽用ホールがあって、
昼間はどちらの階のホールで寛いでいても自由。
喫煙所は2階にだけ設置。
夜の9時を過ぎると、各階の階段に
アコーディオンカーテンが降りて、行き来出来なくなる。
102サン、かなりゴッツイ患者の揃った病院に入っていたみたいですね。
私の入った所は、皆マターリと人生に疲れている雰囲気で、
とても静かで快適でした。
(時折キーーッと叫んで壊れて保護室に入れられる人がいた程度)
閉鎖の方が衛生的ってのは同意です。
解放とか、あと女性(男性)専用病棟とかは酷いらしい。
汚物と同居って感じで。
332 名前:102 2006/10/09(月) 21:47:05 ID:lgglm1pV
ようやく仕事になれてきました。働けるのはありがたいなー
たくさん質問を頂いていたので、また回想しつつご返答したいと思います。
ちなみに、私の体験は、私の入院した病院だけに基づいてますので、
そこはまあ、そんなもんだと思ってくださるとありがたいです。
>同じ建物に男性も女性も入院していたの?
閉鎖、開放病棟、ともに男女同じフロアーでした。
とくに閉鎖は、男女の病室が向いあって並んでいましたので、
結構コワイような気がしました。
(実際、ヤンキーくんがよく入りこんできてました。)
住んでいる方(長期入院者)の話では、以前は開放病棟のほうに、
女性専用病棟などあったらしいのですが、
ものすごい泥沼の人間関係に、共同にせざるを得なかったとか。
もちろん、どこまでが本当かなんて、そんなことは考えません。
>ジュリーの歌について
基本の姿勢が「サタデーナイトフィーバー」のトラボルタのポーズです。
歌はあんがいうまいのですが、壊れたレコードのように同じフレーズなので
頭のなかをぐるぐるします。ボキャブラリーの神でした、あれも才能でしょうね。
気分がいいと、一人一人に格言をくれます。
「君は、腐った牛乳!」「子宮で甘えて!」など、思いもよらない神託でした。
333 名前:102 2006/10/09(月) 21:48:22 ID:lgglm1pV
>入院で病識を持ちある程度直って退院するの?
自分が入院して思ったのは
「病名って便利なものだなあ」ということでした。
周りの人の不思議な行動に、パターンをあてて、分類して、
そういうものだと認識し理解できるわけですから、
精神医学とは長い積み重ねであるとおもいます。
そして、それは便利ですが、だからどうだとあてはめられても、
現状に変化はおこることはありません。
しかし、病名でついたことで、そこから安心と希望が見えることもあります。
わかりやすい地図をもらったような気持です。
今、どこにいるのか知りたいというときに道標があるのですから。
そして治療も自分にあったものになってきます。
病名はあまり訪ねないことにしていましたが、
やはりある程度知り合いになってくると、
ご自分から教えてくれるようになります。
病識をもって、治そうと努力する方は、
健康に向かっている方が多いように思いました。
それは、糖尿病やぜんそくなど、体の病気の方とも同じことですね。
薬をキチンと飲み、休息をとり、体を適度に動かして・・・
健康な生活をとりもどすのです。
完治、はどこを指すのかわかりません、
しかし、病識をもてる、ということはすでに前進です。
統合失調症の方も、妄想や幻聴を、
病気の症状だととらえて薬でおさえながら、社会復帰されていました。
逆に、まったく意思疎通できない方は、退院のためではなく、
衛生的に健康な体で生活を送らせることが入院の目的です。
一生をここで過ごすのですね。
いわゆるボーダーの方は、その病名を好んで披露し、利用するようですね。
これは病名が悪い方に作用している例かもしれません。
ボーダーと告げられることはほとんどないようです。
医師もそれを意識されているようでした。
334 名前:102 2006/10/09(月) 21:55:12 ID:lgglm1pV
>そのネーミングセンスは102さんのものなのでしょうか?
ここに書くためにとりあえずつけた仮称です。
(心のなかだけの呼び名ですね)
なぜか病棟では「フルネーム」でした。
○○××さん、醤油とってください、とかね。
全員がフルネームで呼び合うってのは、妙なものでしたよ。
>102さんってSEじゃなかろうか?
パソコンは好きですが、ただのOLでした。残念。
病棟では、社会人経験者がやはり少なくて、
なんの仕事をしていたの?ときかれることはまずありませんでした。
かわりによくきかれたのが、学歴です。
アイドルちゃんは、新参者みんなに
「あんたの高校公立?」と聞いてまわってました。
どうも10代後半から発病される方が多いようで、
そこで時が止まってしまうんですね。
とりあえず、どこでても同じセーシンビョーインにいるじゃん。
と返事をしておきました。
338 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/09(月) 22:34:20 ID:rXLod++E
>>336
鬱を治す方法ってなんですかね?
方法っていうか薬以外にどういうことをこころがけるというか。
今鬱なので102さんのやり方を参考にさせて頂けたらなと。
340 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/09(月) 22:51:34 ID:9UFj0/6D
>>336
病名と意識の感じ方を興味深く読ませて頂きました。
精神って深いですね…
実は今まで何故か336氏は40代男性だと思い込んでいましたw
OLの方で…失礼しましたorz
女性だと思うとまた体験談が一味違いますw
お仕事慣れおめでとう!
534 名前:102 2006/10/14(土) 20:57:30 ID:KQi8tvZU
新しい仕事は、環境から上司まで
すべてに大きく恵まれていてありがたいことです
精神病院を退院して、まだ半年の人間なのですが。
なぜか男性と思われましたが、私は30代前半の女性でございます。
もっと☆とか(><) とか多用すれば、なにかが伝わったかもしれませんが
使うつもりも伝えるつもりもないので、このままの文章でいかせてもらいます。
>精神病院の医師が大変そうなことってどんなことがありますか?
精神病院での診察は、1週間に1度、5分程度のものです。
カウンセリングはまた別です。専門のスタッフがいらっしゃいます。
社会労務士の方も常時いて、生活保護や障害者年金の手続きが
スムーズにできるようになっていました。
普段の生活は、看護士さんがほとんどを占めます。
「観察記録」というものをつけているようで、
その観察代金というのが結構な金額でした。
患者側だったので、システムはよくわかりませんが、
ちらりとカルテを覗くと「朝、おとなしくなった」
「怖いのでここからだしてくれと言う」などと書いてあって、
それを医師がみて、薬の内容を変えたり、
診察の判断の元にしていたようです。
準看護士さんと看護士さんが6:4ぐらいだったでしょうか?
医師は、白い巨搭のザイゼン教授の巡回のようにやってきて去るような方
白衣をあえて着ずに診察し、患者と同じ食事をしたり、声かけをする方
さまざまでした。派閥もあったようですね。
536 名前:102 2006/10/14(土) 21:13:55 ID:KQi8tvZU
まさに医師しだい、という感はありました。
できるかぎり係わらないように勤め、多くの患者さんを担当する医師。
どこまでも大きな心で包もうと勤め、自らも病む医師。様々なようです。
わたしの通っていたクリニックの先生は、すばらしいお人柄でしたが
そのためにご自分が病んで入院されてしまいました。
精神的に病んでる人というのは、なんとかのバカ力ではありませんが、
良くも悪くも「生命力が強い」ようです。
人に与える力も強く、周りを振り回す力はやはり普通ではありません。
一般社会、一家庭では、受け入れるのは難しいのは確かです。
そのような人を相手にするのですから、
医師自身も訓練と防御にたけていなければプロではないと思われます。
一見冷淡のようですが、それもそうしないと職務をまっとうできないと
線引きをしたような医師もいました。ただの職業医師も当然います。
病院となれば、いざというときは他の医師をあてにできますし、
看護士が生活レベルでみています。
精神病院の医師は、医師同士の思想、学会なども大変そうでした。
あ、そういえばひとつ。
アイドルちゃんがハイテンションのとき
「先生が好きなので退院しません!先生が抱いてくれれば治るって思う!」
と宣言し、他の診察時間も先生に熱いまなざしを注いでアピールしてましたが、
まったくスルーでした。
そのあまりの華麗さに、さすがプロだなと
逆にわたしが漢を感じてしまいました。
医師はやっぱり大変ですね。
538 名前:102 2006/10/14(土) 21:29:14 ID:KQi8tvZU
ジュリーの診察も大変だったと思います。
気分はどうですか?
「ナポレオン、それはナポレオンナポレオン」
眠れますか?
「うちゅぅ~(宇宙?)!やってきた高校生」
診察室とナースステーションは扉一枚なので、ジュリーの声では筒抜けです。
看護士さんと、わたしたちは笑いをこらえることはしませんでした。
あまりにおもしろいからです。
入院時に、日記のようなものをつけていましたが
「今日のジュリー」コーナーがあり、
そんときの格言を書き留めていたようです。
いまでは貴重な資料です。
544 名前:102 2006/10/14(土) 21:49:51 ID:KQi8tvZU
このように「なんか楽しみをみつける」
という習慣が入院したおかげでつきました。
セーシンビョーインは、
おかしかったり哀しかったり、不思議な場所でした。
鬱の治し方をお尋ねになった方がいらっしゃいましたね。
早めに心療内科にかかって、とにかく寝る。⇒薬の力でとことん眠る
環境をおもいきってかえる(仕事は休む、辞める)⇒辞めても無問題
早寝早起き⇒これが一番すごい治療法です、実は。
なんで?なんの?どうして?と病気を調べない
原因をさぐらない
なにもしない
前向きになろうとかしない
時薬という言葉を知ったのですが、
時が解決してくれることの多さはあります。
台風がきたら、とおりすぎるまでジッと待つのが一番です。
「なにもしない」ことをしてたら、気がついたら鬱が治ってました。
入院での、生活改善が大きいとおもいます。
夜寝て、朝起きるだけですごいことです。
545 名前:102 2006/10/14(土) 21:50:49 ID:KQi8tvZU
わたしの経験は、特殊で、
であった人たちも特殊であったかもしれませんが
入院する前の自分よりは、絶対に「健康」になっています。
現在の職場で働けるようになって、
病気にもなってみるものだなとおもいました。
今年の正月は、病院でかきぞめをしました
「死ぬまで生きる」これが今年の目標です。
まあ、またーりといい感じでこれからも過ごしていこうと思っています。
病気は悪ではないということだけわかりましたよ。
わたしの回想は、以上で終わらせていただきます。
このスレのおかげで、当時を客観的にとらえなおすことができました。
なにかひとつ荷物を下ろしたか、もちあげたかどちらかのような気分です。
きっかけをありがとうございました。
レスを下さった方、読んでくださった方に感謝いたします。
629 名前:おさかなくわえた名無しさん 2006/10/18(水) 10:56:02 ID:37t6fCVS
>>544
丁寧に教えて下さってどうもありがとうざいました。
どうしてお医者が詳しくうつの治療法とか
何にも教えてくれなかったのか、よく納得できました。
調べなくて良かったんですね。
102さんの言ってること、すごいよく分かります。
たまたま何もしなくても許してもらえる環境にあるので、
私も確かに快方にむかってるかもしれないです。
丁寧で優しい文章ですごく面白かったです。
私も、死ぬまで生きよう。
102さんがこれからも幸せで健康でありますように。